創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   密度   ビーバー

 考えてみると、私たちがことばを用いるとき、別に何かを伝えたり、特にあることについて語るというわけでもなく、ただことばを発することそれ自体に、主たる狙いのある場合がある。人が出会いの際に経験するこの生物的な緊張をほぐし和らげ、次の交流段階に支障なくつないでゆくきっかけ糸口を与えることが、俗にあいさつと呼ばれる言語行動の主たる役目なのである。交話機能とはこのように、人々が本格的な対話関係に入るためのいわば地均し、心の波長(ダイヤル)合わせを行うものであり、対話者どうしの一体感や帰属意識を高める潤滑油としての働きなのである。(要約)
 確かに、言葉を潤滑油として利用することは大切だ。僕の学校では、校内で先生に会ったら挨拶をする、という決まりがある。時々、通学路にも立って通学する生徒の様子を監視しながら挨拶をしている先生がいることもある。これは、この文章に書かれているように気持ちを和らげたり、すっきりさせたりする、という目的があるのだと思う。こちらも挨拶をしたりされたりすると、朝特有の不機嫌さや苛立ちが和らぐ。このような働きがあるので、言葉をあまり意味のない挨拶などの潤滑油のような役割に当てることも大切だと思った。(体験)
 しかし、ある程度内容があることも大切だ。これは普通のことだが、家で時々母が長電話をする。普通は30分もしないうちに長電話は終わるが、余計なことを言い過ぎてひどく長くなる時には2時間近くの長電話になる。その間ずっと夕食が食べられなくなり(米だけは自分で炊いて食った)、空腹に悩まされとても困った。また、「アラビアンナイト」という昔話の中で、王様が娘の話を心待ちにするようになったのは、娘の話す話の内容がとても濃く、面白かったからだろうと僕は推測した。このようなことから、話の伝達内容が濃いことも簡潔で分かりやすいので結構大切だと思った。
 言葉を潤滑油に使うのも、内容の詰まったものにするのも、どちらも大切である。しかし、「多すぎる休息は、少なすぎる休息と同じように疲れさせる。」という言葉に表されるように、内容と雑談を両立させることが雑談飽きもなく出し抜けに言われて驚くこともなく、一番いいと思う。伝えたい内容があるからこそ驚かさないための前置き、または話を受け入れるための心の準備として雑談を前に入れるのだろうと思う。この文章を通して、僕は今度から、他人の話の構成にも注目してみようと思った。(総合化)

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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