国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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言葉の力 周
交話機能というのは、言葉が持つ人と人との気持ちを結びつける作用である。挨拶や雑談、おしゃべりは人と人との出会いの際の緊張をほぐし和らげる潤滑油の役目をする。また、お天気の話や当たり障りのない話から用件に入るのも、お互いの敵意や警戒心を弱め、反対に安心感を高める効用があるからである。交話機能とはこのように、人々が本格的な対話関係に入る前の地ならしで、対話者同士の一体感を高める潤滑油の働きをするものなのである。
確かに、言葉の潤滑油としての役割を生かしていく事が大切だ。僕は、知らない人と話をするのは苦手だ。母に知らない人でもマンションの中で会った人にはあいさつしなさいと言われている。そのときはいやだなと思ったけど、がんばってやったら別に気にならなかった。ある日僕はエレベーターでマンションの住人に声を掛けられた。その人にはあいさつもしているので、少しも知らない人よりは話しやすかった。
しかし、潤滑油となる言葉だけでは意味がない。用件を言うときに先に無駄話ばかりをして言わなければならないことを忘れていては意味がない。昔話のこぶとりじいさんではおじいさんが鬼に出会い、踊りを披露してこぶをとってもらった。別のこぶを持ったおじいさんは鬼にそんな能力があることを知って、鬼のところに行ったがうまく踊れず、反対にこぶをもう一つ付けられてしまった。これは踊りが潤滑油としての役割を果たしていることは間違いないが、鬼にはこぶを取る能力があったという中身があったということは忘れてはならない。
確かに、言葉には内容を伝えるためと、潤滑油としての役割がある。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という名言があるように、それぞれの役目を果たしてこそ、そのものの価値があるのではないだろうか。<<総合化>>
講評 kira
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