国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   魔法の言葉   れもん

 人間は誰でも、少なからず、日々緊張している生き物だと思う。人は、他人との間隔、距離を重視して物事を考える傾向がある。しかし、自らの物理的な近い範囲に誰もいなくても、必ず誰かが心の中に存在している。つまり、この世の中では誰も一人にはなれないのだ。そんな社会の中で生きていれば、常に緊張しているのも当然である。しかし、その緊張の度合いはその場の状況によって異なる。気のおけない友人と一緒にいれば、多少リラックスすることも可能である。しかし初対面の人、つまり自分にとって未知の人と対面する場合、必然的に多少の警戒心や恐怖心を抱いてしまう。その恐怖心や警戒心を解いていく手段として、言葉が用いられる。そして、その言葉を用いた会話の内容は、二つの種類に分けられる。「内容のある会話」と「心の交流」である。では、この二つをどのように使用していったら良いのだろうか。
 まず、心の交流を大切にすべきだ、という意見がある。これは、相手との距離を近づけるためによく使われる。私も、4月にクラス替えで初めて同じクラスになった人には、積極的に話し掛けるように心掛けている。暇つぶしのような会話をすることで、相手の価値観や性格が自分なりに理解できて、それから先の交流も快活に行うことができる。このように、他愛のない会話をすることで、それが潤滑油のような役割を担うこととなり、意味の無い会話に意味が生まれてくるのである。(複数の意見Ⅰ)
 しかし、中身や内容のない会話ばかりでは困る。例えばもし、昔話の「桃太郎」で鬼退治という目的があるのに、猿や雉と心の交流を諮るため、他愛もない会話をしていたら、日が暮れてしまった、ということでは困るのである。これを現代に置き換えると、会社で仕事もせずに、仕事仲間とお菓子を食べながら前日のテレビについて、長々と話しているようなものだ。これでは何も進歩せずに、会社も潰れてしまう。このように、一見、素っ気ないように思えるが、伝達手段としての言葉も、とても重要なものなのだ。(複数の意見Ⅱ)(昔話)
 このように世の中には、心の交流のための言葉と、伝達手段としての言葉の二つが存在する。「すべてに効くという薬は、何にも、たいして効かない」という名言がある。この名言のように、人の心も掴め、伝達も万能にできる一言など、無いのだ。だからこそ、一番大切なことは、臨機応変に自分の希望を叶えられる言葉を、二つを組み合わせて、作りだすことだ。それが達成されたとき、その人は、緊張も距離も超えた魔法の言葉を残したことになるだろう。(総合化)(名言)
          

   講評   nara


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