国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   アイディアサツマイモ料理   えとわ

「収穫したサツマイモをどう料理するか、考えてきてください。」
と先生から宿題が出された。私は、仕事から帰ってきた母に、
「サツマイモで何か料理できないかな?」
とあわてて尋ねた。母は、
「コーンフレークボールという料理があるよ。今から作り方を教えてあげるから、おいで。」
と言いながら、台所に向かった。私は、コーンフレークという名前がついているからコーンフレークを使うのかなと思った。
 まず、ピューラーで、サツマイモの皮をむいた。私は、ピューラーの扱いが下手で、ボツ、ボツと皮が短くむけた。母は、私から奪うようにサツマイモとピューラーを取り、むき始めた。なんとスー、スーと滑らかに長く皮がむけていくではないか。うっとり見ていたら、あっという間に皮がむけた。去年、学校で、スィートポテトを作ったことを思い出した。そのときもみんな皮むきに悪戦苦闘した。《題材》コーンフレークボールも途中まで、スィートポテトと同じ作り方なのだそうだ。
 次に、サツマイモを輪切りにして、水にさらした。そして、水気を切り、電子レンジに入れて5分ぐらいチンした。(私達家族はなぜか、「電子レンジでチンする」という言葉づかいをする。ほかにも、テレビのリモコンを「パチパチ」はどこ?などと使う。)
 チンと鳴ったので、取り出し、ラップをはずすと、目の前にどっと湯気が飛び出してきた。そこに、砂糖、バター、牛乳を適量いれた。適量というよりは、適当に入れているとしか思えない。まあいいか。それらを混ぜた。その後、ラップで、直径2〜3cmのボールのように丸めた。
 最後に、コーンフレークを平べったいお皿に敷きつめ、そこに丸めたサツマイモを転がした。敷きつめているとき、横から手が伸びてきて、コーンフレークを食べる人がいた。父であった。せっかく敷きつめたのに。ふざけた父である。またコーンフレークを入れた。転がすと、サツマイモにコーンフレークがくっついてきた。まるで、雪だるまを作っているようだ。《表現》これで、コーンフレークボールの出来上がり。
 私は、すぐ口にほおばった。なかなかいける味だ。コーンフレークのぱりぱり感とサツマイモの柔らかさが上手く合っていると思った。私は、食べ終わると忘れないうちにすぐ、紙に絵と文で書き留めた。
 次の日、学校で、宿題のサツマイモ料理を一人一人発表した。私の発表したコーンフレークボールは7人の友達に支持され、採用された。私は、リーダーとなった。コーンフレークボールを作る日が楽しみになってきた。《主題》

   講評   sugi

 今回もまた朋代ちゃんのユーモアのセンスが光った作文になったね。読みながら何度も吹き出しそうになりましたよ。
 適量と言いつつ適当に材料を入れるお母さん、横からコーンフレークにこっそり手を伸ばすお父さん。つまみ食いはこまるけれど(笑)、楽しそうなお料理の様子に、こちらまで幸せ気分になりました。お料理の様子を書くとき、色や音、においなどを入れると、うまく伝わる文章になるけれど、「目の前にどっと湯気が飛び出してきた」や「まるで、雪だるまを作っているようだ」という朋代ちゃんの表現もうまい。一緒にお料理をしている気分になれるし、読み終わったあと「作ってみようかな。」という気持ちにさせらます。
 食べた感想を書くのは、実はなかなかむずかしい。よくテレビに出てくるレポーターなどは苦労しているらしいね。でも、さすが語彙の豊富な朋代ちゃん。こちらもうまい表現ができました。適量というより適当につけた味は、大丈夫だったかな? お料理も経験を積むと、適当=適量になるのかもしれないね。学校で作るときは、適当だと失敗するかもしれないから、分量を決めておいたほうが安全だね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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