創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   アナログとデジタルな私   じょー

 時計を選ぶ時にはいろいろな選択肢があるが、大きく分けるならば、アナログとデジタルである。デジタルは一九七二年に世の中に出回った。情報として考えると、細分化された「断片的情報」だ。要するにデジタルは、より正確な情報を明確にするのに優れているが、前後との位置関係が判断しづらいのである。一方、アナログはと言うと「情緒的情報」である。全体の傾向を表すのは得意だが、デジタルのように細かい部分を正確には表せない。時計のエレクトロニクス化がデジタルウォッチを産み、アナログにも進化したものがでてきた。今後も、デジタルとアナログも共存共栄で発展していくだろう。私は、アナログとデジタル両方を生かしていきたいと思う。
 第一にそのための方法は、アナログ的な考えや行動を持つことである。我々の人生は長いようで短いと思う。人生とまで言うとスケールが大きくなってしまうが、一日において考えてみると、そんな短時間の中で全てに細かい部分まで求めることは、なかなか難しいからである。私は、一日の使い方が下手だ。何もしない日は、本当に一日中ゴロゴロして終わってしまうし、一つのことに集中し過ぎて一日では終わらないことも何度もあった。特に部屋の掃除は、はまると机辺りなどを異常なまでに綺麗にして、後ろの本棚は手が付けられなかった・・・・・・と、掃除に何週間以上もかけたるするのだ。そんなことでは、もし期間が付けられた場合、絶対に終わらないのである。今度12月、我が家に留学生がとまりに来るのだが、果たして家全体を片付けられるだろうか。そんなとき、アナログ的な「広い範囲で細かすぎない」といった方法で過ごさなければならないのだと思う。
 また、もう一つの方法で、デジタル的であること。デジタルはどちらかと言うと新しく、人々に物事を明確な形で教えてくれる。学校がキリスト教なので、たまにルターという人物が採り上げられることがおおくある。ルターは宗教改革で有名となった人物である。彼は、多くの人々にキリスト教を広めようとして、その世紀の最先端であるグーテンベルク印刷術で聖書を印刷し、その聖書は一瞬にしてドイツに広まり、最終的には宗教改革に成功を収めた。こうやって、最新の技術は過去に不可能とされていたことが可能に変わっていくのだ。私も、こうして生きている限り常に最新へと進んでいきたい。(伝記実例)
 確かに、一つのことに熱心に取り組み続けるのも大切であるが、しかし「英雄が歴史を作るのではなく、歴史が英雄を作る」という名言があるように、時が刻む限り我々は前へと進んで行かなければならないのである。そんな人生だからこそ、アナログとデジタルの両方を持っている人間でありたいと私は思うのだ。

   講評   hota

 山の便りによると、じょーさんは10.1週に90点をマークしていますね。すごい。ですから、今回の88点も、それに比べれば驚かないでしょうが、森リンで80点台後半から90点は、そうそう出る点数ではありません。さすがというべきでしょうね。

 まず、要約はいいです。それから、複数の方法、「体験実例」「伝記実例」「反対意見への理解」「名言の引用」「生き方の主題」という構成もしっかりしているし、どの項目もきちんとテーマに沿ったものになっています。書き方・内容とも、かなりよくできていましたね。

 さて、他に言うことがあるとすれば、細かい語句の使い方です。例を挙げれば以下のような所が直せると思います。清書の時にでも、全体を推敲してみるとよりよくなりますね。

・「第一にそのための方法は、」→「そのための方法は第一に、」
・「もし期間が付けられた場合」→「もし期限が〜」
・「もう一つの方法で」→「もう一つの方法は」
・「こうやって、最新の技術は過去に不可能とされていたことが可能に変わっていくのだ。」→「こうして、最新の技術によって、過去に不可能とされていたことが可能に変わっていくのだ。」あるいは「こうして最新の技術が、過去に不可能とされていたことを可能に変えていくのだ。」

 逆に言えば、もうこういう細かいところしか言うことがないということです。自信を持って、さらに上を目指し、どんどん書いていこう。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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