国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   昔話から   

 昔話の研究をすることは、それに隠された民衆の知恵のようなものを感じとることになり、現代に生きるわれわれに対しても思いがけぬ示唆を与えてくれる。昔話と老人ということになると、まずわが国の昔話にはよく老人が登場することに気づかれるであろう。老人の知恵は思考の逆転の必要性を示している。「貧乏神」という昔話にでてくる老人は、もっと思い切った知恵を授けてくれる。封建時代には殿様は絶対的な存在である。類話の多様性は人生の問題の解決法の多様性を示している。私は、昔話に生き方を学びたい。
 そのための方法として、第一に昔話だからといって幼稚なものだとは思わずに、そこから人生の教訓を読み取るように心がけることだ。私は、小学校の頃に読んだ「かさじぞう」が今でも好きだ。その理由は、何だか心が温まる話だと、幼心に思ったからである。お地蔵さんに雪が積もっていて、とても寒そうだから頭にカサをつけてあげた。そしてその人の心は満足感で温まり、家路につく。この話は、人間が本来持っている思いやりの気持ちがストレートに伝わってくる。これから私は、人間というのは、どんな状況でも思いやる心を忘れないことが重要、ということを学んだ。
 そして第二の方法としては、昔話の文化をしっかり保存しておくことだ。『古代の情熱』の著者シュリーマンは、子供の頃に絵本で読んだトロイ戦争を信じ、独力でトロイの都を発掘した。(伝記)このように、自分が本を読んだ時に何か気にかかったりしたら、それを忘れずに何かに残しておくべきだ。そこから、シュリーマンのように何かを発見できたりもするし、何より知識として自分を成長させる種になる。もしくは、今この瞬間にあったことを残し、本のようにして後世に伝えることもいいかもしれない。「今」をしっかり保存して、将来「文化」といわれるようになるといいと思う。
 確かに、現代の最新の知識や技術を生かすことは大切だ。しかし『辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。』という名言があるように、一つのものだけにとらわれるのはいけない。昔話を吸収し、その学んだ教訓通りに生きるだけではつまらない。生き方を学ぶ、というのはただコピーするのではなく、それを守りながらも自分と向き合うことだと私は思う。活用すべきところか、オリジナルでいくべきか、状況を理解しながら、辞書を扱うようにちゃんと考えて生きていきたい。

   講評   miri


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