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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   昔話の魅力   はる

第一段落 要約 意見

 昔話の研究をすることは、そこに隠された民衆の知恵のようなものを感じとることになり、現代に生きるわれわれに対しても思いがけぬ示唆を与えてくれる。昔話と老人ということになると、まずわが国の昔話にはよく老人が登場することに気づかれるであろう。老人は何もできない、能率的でないから駄目だと皆は言う。これを逆転して、老人は何もしないし非能率的だから価値があると考えてみてはどうだろう。実際、われわれはあくせく働き、能率や進歩を追求してきて、本当に幸福になったであろうか。物理的豊かさと精神の貧しさに病んでいないだろうか。これでなければ、という固いことではなく、人によっていろいろの行き方があり、それはそれなりに面白いものだ、と昔話の知恵はわれわれに語りかけてくるのである。このように昔話を読むことは、現代のわれわれの行き方と直接につながってくるのである。
 私は、昔話に学ぶ行き方をしたい。

第二段落 方法1 体験実例

 そのためには、第一に、昔話だからと言って幼稚なものだとは思わずに、そこから人生の教訓を読み取るように心がけることだ。『うばすて山』という昔話を知っているだろうか。これは、六十歳になって山にすてるべき老人を息子がかくまっている。殿様があるとき「灰で縄をなって来い」と百姓たちに言いつける。誰もできずに困っているとき、老人が息子に、縄を固くなって、それをだいじに焼いて灰にしてもってゆけと教えてやる。このようなことから老人の知恵が殿様に認められ、うばすての習慣が取り止めになる、という話だ。この昔話で、私は老人が持っている昔ながらの知恵の大切さを学んだ。

第三段落 方法2 社会実例(伝記)

 第二の方法としては、昔話の文化をしっかり保存しておくことだ。ピアノでも、バイオリンでも、いきなり高度な曲からは始めない。まずは、ハノンのような指使いの練習から、そして練習曲へ・・・と基礎を積み重ねてゆく。

第四段落 行き方の主題 名言

 確かに、現代の最新の知識や技術を生かすことは大事だ。しかし、『悪書を読まないことは、良書を読むための最初の条件である』という名言もあるように、私たちはもっと昔話から行き方を学んでいくべきではないか。

   講評   tama

【複数の方法一・二】 昔話に学ぼうという意見から、1人生の教訓を読み取る、2昔話の文化を保存することの2つの方法を考えることができました。長く語り伝えられているものはやはりよいものであり、時代は変わっても人間にとって大切だと思われていることを教えてくれます。

【伝記実例・長文実例】 長文にも出てきた「姥捨て山」の話ですね。私たちが思いつかないようなことをいとも簡単にやってしまったり、難問を知恵で解決できるのは、やはり長年の経験がものを言うからでしょう。
 昔話(古典)には基礎となるものがしっかり詰まっているということで、確かにピアノの練習と重なる部分もありますね。クラッシックをしっかり学んだ人が弾くピアノは、やはり味わいがあると言われます。

【詩の引用・名言の引用】 よいものを見極めるということで、名言を選ぶことができました。

【生き方の主題・反対意見への理解】 新しいものでもよいものもたくさんありますし、便利なものは取り入れるべきですが、昔ながらのよいものをもっと活用していくことも考えなければなりませんね。


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