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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一人の人間   れもん

 宮崎駿監督の映画は、どれも皆凄まじい観客動員数を記録し、数々の賞を総なめにしている。私も、宮崎駿監督の映画は大好きで、よく観るのだが、いつも感動する。しかし、宮崎駿監督の映画は皆、非日常的なものばかりだ。物語の舞台がどこの国か、登場人物の国籍は何かなんて描かれていない。これは以前、学校の歴史の先生から聞いた話なのだが、「もののけ姫」は日本のある時代の、はみで者の姿をよく現しているという。つまり、芯となっている時代も置かれている立場も全て違う。今の日本において、サンのような少女は存在しない。しかし、サン、アシタカ、エミシの関係や話の流れをみて、感動しない人はいないだろう。それはむしろ、複雑な現代や社会を舞台にせずに、独特の世界をつくりあげることにより、一つの命が引き立って見えるからではないだろうか。この宮崎映画と同じようなことが古典についてもいえる。自分とはかけ離れた世界に置かれた人間などの動物の姿を追うことによって、流行の本よりも深い感動を見付けることが可能なのだ。
 まず、古典が愛され続けてきたのは不変の魅力があるからだ。私は夏休みに、学校の宿題で平家物語を読んだ。最初はつまらなそうだと思い、あまり乗り気ではなかった。が、読み始めると、夢中になってしまった。それは、平家の衰退への道のりや、様々な人々の生き方がそれぞれ、とても興味深く、面白かったからだ。勿論、私は平家物語の時代の武士とはかけ離れた生活を送っているが、社会の道理や通年などが、昔も今も不変で似ているように感じた。このように、古い物と関わることにより、流行のものよりも深い感動が得られる場合もある。(複数の意見Ⅰ)
 一方、新しいものを取り入れなければ、社会が進歩していかない、という意見もある。例えば
、「桃太郎」の昔話で、もし、お爺さんとお婆さんが斬新な考えを持たなかったら、桃から産まれた桃太郎は人の子供として扱われずに、異邦人となっていたかもしれないのである。このように、古い考えだけに囚われれていては、進歩や発展の妨げになってしまう。(複数の意見Ⅱ)(昔話)
 昔は今に通じていて今は未来に通じている。時間は線で繋がっているのだ。このように考えると、古いものと新しいものの定義も明確ではない。つまり、いつの時代にも人間の本質や社会の道理は、人が存在している限り、変わるものではない。むしろ、変わってしまったら人間は滅亡してしまうのかもしれない。「経験は、最良の教師である」という名言もあるように、一番大切なことは、昔の人や今の人々の体験や歴史を様々な観点から見つめることにより、自分の生き方を見出すことである。今まで、数え切れない程の人間が生きてきたが、自分と同じ人間は一人もいないのだ。(総合化)(名言)
                   

   講評   nara


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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