国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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鯛について あい
科学的態度などというと、たいへんむずかしいことのように思いがちである。しかし、日常の生活におけるちょっとした心がけ次第でこの態度を身につけることができるのである。自然界に実際にあるもの、実際に起こっている現象は、決して単純に判断できるものではない。習慣や常識にとらわれていたのでは正しくものを見ることはできない。だから、自分の目を見開いて、しっかりと自分の目でたしかめる態度が必要である。日常の生活では、これと似たようなことに出会う場合が多いものである。そんなとき、疑問をいだいたら、そのままにほっておかないで、実験したり調べたりすることがたいせつである。《構成》
私は、学校で「金魚」を飼っていた。そのときに、金魚は「赤」と決めていた。なぜかというと、絵を描くときほとんど自分で赤色にしていたからだった。でも本当の色は、「オレンジ」だ。うろこ一枚一枚見てみると、オレンジみたいなものもある。出目金なんかオレンジではなく本当に「真っ黒」だった。金魚でも色々な色の種類があるんだな。ほかにも、雨が降っているときにいってきいってき「青」や「水色」に書く。でも本当は、「透明」だ。
色だけではなく、形にも注目した。葉っぱは「丸い」というイメージだが、実はとがったものもあるし、色々な形があるみたい。みためだけではなく、触り心地も違う。バラの葉は「ざらざら」してるし、ぼたんの葉は「つるつる」している。色々な感触があるんだな。なんとなく不思議だな。
「鯛イコール赤い」というのは、お母さんもそういうイメージがあったという。魚の図鑑を改めてお母さんといっしょに調べてみた。これも科学的態度。《題材》
まるで、鯛のオンパレードみたいだ。まだいなんか全身が青色だ。勿論、ちだいやきだい、はまだいなど赤い鯛もある。お母さんが知っているくろだいもあった。ややどろくさいがおいしいそうだ。
「百聞は一見にしかず」自分で実際に調べてみることが大切だ。《表現》
やっぱり疑問に思ったことは、自分で実験や調査をやってみるといいと思う。《主題》
講評 tama
【要約】 長文の内容がわかるように、きちんと要約できましたね。自分でまとめるのは難しいときは、このように大切なところを抜き書きしたものをつなげるとうまくいくよ!
【前の話聞いた話】 先入観というのは不思議なものですね。長文にあった「鯛」と同じく、金魚も赤いと思われがちですが、実際の色は赤みがかったオレンジといったところでしょうか。「水色」という色も、本当は水の色ではありませんね。改めて調べたり観察したりすることは大切ですね。
【たとえ・ことわざの引用】 図鑑の中は「鯛のオンパレード」(笑)。青や黒っぽい色の鯛もいたんだね。まさに「百聞は一見にしかず」。自分の目でしっかり確かめたことは、ずっと忘れないものです。これからは「鯛=赤」とは答えないでしょうね。(^^)
【わかったこと】 不思議に思ったことや疑問に思ったことをとことん調べてみるのは、おもしろいですね。そのままにしておいては何の発見もありえません。まずは「不思議だな」「おもしろいな」「どうなっているのかな」と、いろんなことに興味を持つことから始めましょう。
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