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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「補助」はあくまでも「補助」   うさぴょん

 体。それは私たち人間の資本であり、もっとも重要な部分である。この体はとても素晴らしく様々な部品がついており、さらにすごい機能もついている。その機能の1つが治癒能力である。人間の体は多少の傷なら、何にも頼ることなく再生することができるのである。しかし、その体に外部的なものを今は加えることが多い。その一例が健康のために摂るというサプリメントやドリンクである。私はこの食品が体に良くないと思う。
 そう疑う第一の理由は過剰摂取による副作用が怖いからである。そもそもサプリメントとは「薬」ではなく、あくまでも「補助食品」なのだ。だから「よく効くよ!」などと薬効を歌えないことにもなっている。そして、あまりに色々なものに手を出しすぎた結果、「ビタミン過剰症」という病気になることもある。ビタミンは主に脂溶性ビタミン(=A,D,E,K)と水溶性ビタミン(=Bなど)に分けられる。その二つのうちの脂溶性ビタミンを摂りすぎると、ビタミンAだと頭痛や皮膚の乾燥・食欲の低下が、ビタミンDだと骨がもろくなる。水溶性ビタミンは水に溶けて尿から体外へ排出されるのだが、脂溶性ビタミンは体に残る——だからこそ、1日あたりの許容上限摂取量も決まっているのだ。それなのに、摂りすぎると体には良くないのだ。
 第二の理由は自分の持っている能力を殺しているからである。せっかく治してくれる機能があるのに、なぜ存分に利用しないのであろうか。サプリメントなどは確かに健康の補助は確かに役立っているのかもしれない。けれども、そのような食品に頼らなくてもきちんとした生活を送ればいらないのではないだろうか。日光にあたったり少し運動したりするだけで、サプリメントやドリンクに負けず劣らずの効果がでるのではないだろうか。
 それなのに利用者が減らず新製品が出るというのには何か理由があるのであろう。私なりに考えた結果、安心ができるというのと目に見える効果があるからなのだと思う。例えば毎日少しずつ服用している場合。それは、少しずつ摂取しているということで、だんだんと健康になっているような気がするから安心できるのではないだろうか。また、ドリンクを飲んだ場合。栄養ドリンクなどですぐ効果がでてくるものがあるだろう。例えば、飲むとあったかくなってきたり、力がわいてくるような感じがしたり。でもそれは一瞬だけの目先の効果であって、体の底からの効果ではないのではないだろうか。長文を少し見てみよう。
 ミミズがある生態系に生存することで「自然の経済」にどんなかかわりをもつか、それが、イギリスの運だ偉大な生物学者チャールズ・ダーウィン(1809〜1882)のミミズに関する着眼点だった。彼は、邦訳「ミミズと土」で知られる「ミミズの習性に関する観察とミミズの働きを通しての有機土壌の形成」という長い表題の書物を、1881年に出版した。そのダーウィンの著書が出てから約110年、かつてダーウィンの家があったダウンに近いロンドンの南西部サットン区のエコロジー・センターでは、「タイガー・ワーム」と呼ばれるミミズを用いて人工16万人のサットン区住民の出す生ゴミの処理を行おうとしている、と1992年7月28日付の新聞が報じていた。このことで年間約1億4000万円が節約できるということだ。自然の中でのミミズの役割を科学的に認識することによって、人間としてのつき合い方を選べるものなのだと、思わず自分の日常生活をふり返らされたものである。
 たとえて言うなら土が体で、ミミズは自然、さしずめ栄養ドリンクなどは化学肥料にあたる。つまり、栄養ドリンクは化学肥料のように一時的に著しく大きな効果を上げるが、それっきりだということだ。「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である」という名言があるが、これは、一時的な健康ではなく一生涯続く体の底からの健康を手に入れよ、ということも表しているのではないだろうか。瞬間的な健康を得たとしても、「病気にかかりやすい体質」や「不規則な生活」などが改善されるわけではない。だから、自分の体にある機能を最大限に生かして人工のものに頼らないほうがいいと私は考える。

   講評   nara


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