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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   前向きな言葉と大切な経験   いなも

 私たちは何も知らないのに、手が上げられるのはなぜでしょうか。まず、実際に手を上げた経験があって、それと「手を上げる」という言葉が結びつき、「手を上げよう」と思うと、以前に手を上げたときの脳機能が無意識のうちにはたらいて、ひとりでに手が上がるのです。そして、「失敗」という言葉のために、以前以上に失敗するというのは、ことばを持っている人間の特徴とも言えます。しかし、成功する人は成功を重ねます。それは、以前に成功した経験があると、そのときの脳の働きがひとりでに進行して、成功を重ねるのです。
 確かに経験がないと、行動ができない。私は前に体育で、マット運動をしていたが、倒立前転が、どうしてもうまくできなかった。反対に側方倒立回転は、最初から、すんなりとできた。どうしてこんなにも差があったのだろう。理由を考えてみると、それは保育園の頃にあった。私は保育園の頃、みんなが側方倒立回転をしているのを見て、一人できないのはいやだからと練習を始めた。できるようになると、もっとうまくできるようにとがんばった。きっと、そのときの経験を、私の体が覚えていたのだろう。だからわたしは側方倒立回転ができたのだ。
 しかし、言葉でうまくいくときもある。私の学校では毎年、マラソン大会に向けての目標を書く。今年も同じように目標を書いた。そうすることによって、自分の心と約束するのだ。目標に向けてがんばれば、きっとそれなりの成果はあるのだろう。ところで、一休さんは、こんなとんちを残している。「このはしわたるべからず」という立て札の「はし」を「橋」とはとらず「端」と考え、橋の真ん中を通ったというとんちだ。ことばを巧みに使い、物事をうまく解決している。そして、昔、ことばには不思議な力があり、使い方で人間の幸・不幸が左右されると信じられていたくらい、なのだ。
 確かに、経験も、ことばも、どちらも大切だ。しかし、一番大切なのは、「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所をのばすことだ。」という名言もあるように、失敗などのマイナス面にひきずりこまれないようにする前向きな姿勢である。まだやってない失敗の心配をせずに、成功できるよう、がんばろうとする気持ちが大切なのである。「出来ない」「無理」と言っておけば、出来なかったときにラクかもしれない。でもそれは、「うまくいく」と言って出来たときの喜びよりも大切なものだろうか。私は、何事にもくじけない、前向きな人になれるよう、がんばりたい。

   講評   huzi


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