国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人は二足歩行で(感)   セコイア

 人は二足歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割を持たせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い動物になった。しかし、強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側に回ることはほとんどなくなった。だから、自分より強くて速い相手に狩られることはそのまま極端な不幸であるという単純な認識にこりかたまっている。だが死とは、本来、一つの成就、一つの完成、一つの回帰である。動物たちにとって死がそのまま不幸でないのは、そのことが生そのものの基本条件だから、生というものが最初から死をその中に含んでいて、生きるものはそれを承知しているからである。死は常に目の前にあり、誰もそれを忘れたふりをしたりはしない。(要約)私は、野生動物のように、死というものを常に意識して生きるほうが良いと思う。(是非の主題)
 その理由は第一に、死のような締め切りがあるからこそ物事に一生懸命に取り組むことができるからだ。例えば、テストという締め切りがなければ勉強もはかどらない。私もテストがない時は英語をとぼとぼ気楽に勉強していられるが、テストが近づいて来るとそうにはいかない。テストという締め切りがあったからこそ、私も英語にいつもより集中して、たくさんの単語を短い時間で覚えることが出来たのだ。やはり、テストという締め切りも必要だ。(複数の理由一)
 また第二の理由としては、死のような締め切りを自覚してないと計画性のない人生を送ることになってしまうからだ。平均寿命の国際比較(イミダス1998年)というデータによると、日本人の平均寿命は男性で77歳、女性で83歳である。(データ実例)どちらも、世界一の数字を誇っている。このような平均寿命を見ると、交通事故や病気などがない限り、自分もだいたいこのぐらいまで生きられるということが分かる。それに合わせて、老後の計画も立てられるということだ。(複数の理由二)
 確かに、人間の文化が進歩し、医学が発達してきたのも、人間が死を克服し避けようとしたからだ。(反対意見への理解)しかし、「限られた人生で、大事なことは、『何をするか』ではなく『何をしないか』である」という名言がある。(名言引用)このような死を常に自覚することによって、人間は充実した毎日を過ごすことが出来るのである。だから私は、死のような締め切りを実感しながら生きるということは、とても大切だと思う。(是非の主題)

   講評   unagi

 今週は進級試験の課題でした。お疲れ様でした。
 <第1段落>人間とその他の動物の対比に焦点を当て、要約を的確にまとめています。是非の主題:「死を常に意識して生きるほうがよい」
 
 <第2段落>理由①「締め切りがあってこそ集中できる」英語の勉強への取り組みを実例に、時間制限を意識することのメリットを述べています。「とぼとぼ気楽に」という表現、ちょっと気の向いたときに「やれやれ、少しやるか。」というのんびりした様がよく表われており、上手いですね。
       
 <第3段落>理由②「計画的な人生を」平均寿命のデータ実例を用いて、締め切りを意識することの大切さを書いています。
<第4段落>反対意見への理解に続き、名言を引用しながら主題へと向かいます。「だから私は、死のような・・・。」手際よく意見がまとめられました。
               

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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