創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   目標持って充実した一生を   スウィートポテト

われわれは狩られる感覚をすっかり忘れてしまった。人は二足歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割を持たせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。われわれの精神は死という言葉を聞いただけで毛を逆立てる。だが死とは、本来、一つの成就、一つの完成、一つの回帰である。果たして、生きることではなくただ死なないことに、それほどの意義があるのだろうか。その場その場で力を尽くすだけで、それを超える不安があることに気付きもしない。本当はそんな不安などないのではないか、と考えることができたら人間もまた野生の動物たちの境地にもう一歩なのだ。私は、野生動物のように、死を意識して生きることは大切だと思う。
 まず一つ目の理由は、死を意識していると、生きているという喜びを感じることができるからだ。死という区切りを意識していないとついだらだらと生活しがちである。イミダスによると、日本人の平均寿命は
男性 77.01歳
女性 83.59歳
なのだそうだ。女性なら 83.59年間。その間をだらだらと生活するよりも、きちんと目標を立てて、それにむかっていったほうが、きっといい人生が送れることだろう。また、最近、パート・アルバイト等、あるいは無業者で仕事を希望するフリーターや、非就業、非求職、非通学、非家事であるニートと呼ばれる人が増えている。厚生労働省の調べによると2004年には合計で約280万人にも上ったことが明らかになった。ニートやフリーターと呼ばれている人たちは、定職についていない。それが悪いかどうかといわれると分からないが、せっかく生きているのだから目標を持って生活した方が充実した日々を送ることが出来るのではないだろうか。
 次に二つ目の理由は、死のような締め切りがあるからこそ物事に一生懸命に取り組むことができるからだ。例えば、テストという締め切りがなければ集中して勉強することができない。実際、私も定期テストの時、「テスト」という〆切に向かって勉強していた。〆切があると、「ここで終わり」というところがあっていい。それでまあ、そこそこの点数は取れたわけだが、これを、一生分に拡大しても同じである。人生も、なにか「ここら辺で終わり」というものがあったほうが、先を見やすくてよい。前にも書いたように、日本人女性の平均寿命は、 83.59歳だというから、「だいたい80から85」とみて、生きればいいんじゃないかと思う。
 確かに、死を克服しようとして人間の文化は進歩してきた。しかし、「限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。」という名言があるように締め切りを意識するからこそ有意義な人生を送ることができるのだ。だから私は、野生動物のように、死を意識して生きることは大切だと思った。

   講評   takeko

とてもよくまとめて、合格ですよ! 「要約」はいつもセンスがいいですね。短い中にいい文をぬいています。「理由1」ここでデータ実例を入れられました。イミダスのところは、調査した年も入れてくださいね。年によって変わってくるので。それから、ニートやフリーターについてふれているのもおもしろいです。というのも今回、これをもってきた生徒さんが多かったからです。やっぱりこのことは、中学生のみなさんもわりと頭にとめていることなのだなあとわかりました。「理由2」もおもしろい考えが書けました。「人生にしめきり」があっていいという考えはいいですが、、「だいたい80から85」とみて、生きればいいんじゃないかと思う」と寿命をくぎっちゃうより、20才までにはこれ、30才までにはこれ、・・・70歳までにはこれ、80歳までにはこれ、90歳までにはこれ、100歳までにはこれ・・・と年代ごとに目標をたてる生き方のほうがよいとしたほうが、希望がありますね。90歳をこえて活躍している日野原重明先生のようなお医者さまもいらっしゃいますしね。作文には希望を残しているほうがいいです。名言もいいものを選べました!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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