低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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行列は良い えちみ
今日の都市生活に欠かせない行列という社会現象がある。モノを手に入れたりサービスを受けたりする順番をまつ行列は、近代の工業化社会に特有のものだろう。駅の切符売り場やタクシー乗り場や学生食堂などでの行列は以前からあったが、近ごろではデパートのトイレのまえや、昼食時の都心の食堂でも行列は当たり前の光景になった。たとえ需要─供給の顕著な不均衡があっても、身分や地位にかかわらず先着優先の原則がなければ、だれも列を作って順番を待とうとはしないだろう。行列を作って順番を待つという習慣は、たとえば士農工商の身分制社会では考えられないように、元来が西欧の近代社会に特有な行動儀式なのである。ひとりで待たされているあいだは、無力感で退屈や苛立ちとたたかっていればよいのだが、行列ができたとたんに、割り込まれないように、礼儀の範囲内で相互監視しなければならない。そうした行列では、並んでいる人々のあいだの距離は、一般に前方より後尾で大きくなる。前に進めばすすむほど目的志向性が鮮明になるのに対して、目標の順番がまだ遠い後方では待ちながら注意がほかにも向けられるからだろう。民主主義には一定の均質性が必要だが、行列を見てみると、工業化社会が近代民主主義の母胎であることがよくわかる。(要約)わたしは行列はよいと思う。(是非の主題)
第一の理由に、行列を待つことによって、自然にルールを学ぶことができるからだ。行列は、割り込んではいけないなどという常識というようなルールがたくさんあると思う。行列に並べば、自然にそのルールを学ぶことができる。私の学校では、お昼にパン販売というのがあって、そのときはたくさんの人が来る。当然行列もできる。しかし、割り込んだりなどという揉め事は一度もない。それは、私たちがきちんとルールを守っているからだ。ルールを守るためにはルールを学ばなければいけない。(複数の理由1)
第二の理由に、ルールを守らないと混乱が起こるからだ。ディズニーランドとディズニーシーの合計入場者数が3億人を突破というデータから、3億人の入場者にもかかわらず混乱を招かなかったのは、ルールを守ってきちんと整列し、行列をつくることができたからだ。行列を作らなかったら、大混乱がおきていた。(複数の理由2)(データ集の引用)
たしかに、行列にならぶことで個性がしんでしまう。「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、行列のよさ、いいところをしっかり理解しなければいけないと思う。(反対意見への理解)(名言の引用)
講評 sarada
作文の構成、項目ともに完璧だね! すばらしい作文です。「行列は良い」 と思う理由も、自分自身で考えられていて、とてもいいね。
「行列を待つことによって、自然にルールを学ぶことができるからだ。」 ほんとうだね。なんでも自分の思うようになると思っては、大間違い! それを知るためにも並ばなくてはいけないね。ピッタリの【体験実例】も入りました。先生も行列に横から入ろうとする人を見かけました。それもおじさん二人! 並んでいる人たちにしっかりと列から追い出されていましたが…。なんともなさけないおじさんたちでした。
データもじょうずに使っったね。ディズニーランドで行列という考えがなかったら…、想像しただけで、恐ろしいね。?!
結びも言うことなしのまとめ方です。意見文の書き方を完全にマスターしたね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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