創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   アナタの夢はなんですか?   サマー

 人はそれぞれ資質というものを持っている。若いときはその資質を探し歩く。それを見つけるためには、ダーツの的の真ん中のような標的を作るといい。見つかったとしても『生活のため』といって、その夢・資質と違った仕事でイヤイヤ働いてはならない。そんなことをしては、自分の人生を歩めないではないか!自分の資質、または夢を見つけたなら、それにまっすぐ向かって行かなければ…。それが人生という大きなケンカへの勝利の道なのだ。
 私は将来、オードリー・ヘップバーンやジュリー・アンドリュースのような貴賓があり、心が美しく、外見も美しいハリウッド女優になりたい。また、ビヨンセやアリシア・キースのように歌がうたえるようにもなりたい。
 それでは、私に女優としての資質や歌い手としての資質はあるのか?自分の資質について自問してみた。考えてみるとこれが結構難しい。今の私が掘り当てられたのは次の八つだ。一、自分の意見をしっかりと持っている。二、自分の意見をしっかりと人に伝えられる。三、人の前に出ても恥ずかしいと思わない。四、作文が結構良く書ける。五、歌声がソプラノボイス(一番高い声)で、歌が得意。六、演技するのが得意(物まねをするのが得意)。七、何に対しても情熱的(あきらめない)。八、人を笑わせるのが好き(喜ばせる、びっくりさせるのが好き)。
 私がこの八つの資質の中で最も自慢したいのは、三・四・五・八番である。三番は女優になる上で重要なことのひとつでもあり、また八番はエンターテイナーとして大切な心構えだと思う…。こうやって自分の資質を考えると、結構女優になれる可能性があるのだなと思った。そして、中学生になってもその夢を捨てたくないとも思う。
 中学から高校の間は、ジェントルマンズCではないが優秀と言いえるくらいに勉強に励み、それでも友だちと遊ぶときは遊んで楽しくすごしたい。その中でもっともっと自分の資質を探り、自分の将来への可能性を広げて行きたい。
 私はお母さんにも自分の資質や夢について聞いてみた。最初に、小学六年生の頃の将来の夢について…。お母さんは、『通訳』になりたかったらしい。世界中に友だちをつくって外国に住み、お母さんとお父さん(私のおじいさまとおばあさま)を招待したかったからだ。つづいて、その夢のために何を努力したのか聞いた。お母さんは、英語を一生懸命に勉強したという。でも私と同じで、遊ぶときは遊んでいたそうだ。
 お母さんが小六のときに抱いていた、『通訳』になる夢は実り今では翻訳や執筆の仕事もしている。最後に自分の資質はなんだと思うか聞いてみた。また娘の私から見た、母の資質も最後の何項目かに書いてみた。一、何に対しても熱意を持って接する。二、努力家である。三、人が好き。四、人に対する偏見がない。五、責任感がある。六、愛することを愛せる。七、文章を書くのが上手。お母さんにはまだまだ沢山の資質があると思う。だからこれから、もっともっと自分の資質を発掘して色んなことにチャレンジするスーパーマンでなく、スーパーママになってほしい。
 人間にとって資質や夢を発掘することは、心の中に埋まっているダイヤモンドを探すようなものだと思う。昔、私が作ったお気に入りの詩の一節にこんなところがある。
『赤ちゃんはね。お母さんのおなかの中から出てくるときに手を握っている。その小さな握った右手の中には、愛と希望を。左手の中には、夢と心を持って出てくるのだよ。』。
私は生まれたときにもらった、夢や資質をどんどん発掘して自分の夢をかなえたい。

   講評   kan

 こんにちは、サマーちゃん。今回の長文は比較的身近な話題で様々なことを考えながら読んだことでしょう。自分の将来についてあれこれ想像をめぐらせるのも楽しいですよね。
 要約は今回もバッチリ。要約に関してはもう何も言うことはありませんね。毎回しっかりと長文の内容を読み取れている上、ポイントをおさえている点、繰り返しになってしまいますが立派です。
 サマーちゃんは生活ではなく人生を取る、そんな夢を持っているのですね。自分の資質について冷静に分析してくれました。わたしはサマーちゃんとは電話でお話するのみですが、この分析はかなり正確だと思いますよ。声の様子、お話の内容、そして書いてくれる作文から、とってもチャーミングな女の子をイメージできますもの。サマーちゃんが述べてくれたように、ジェントルマンズCのような、勉強も遊びも楽しめるバランスのよさを感じることができます。
 「人間にとって資質や夢を発掘することは、心の中に埋まっているダイヤモンドを探すようなものだと思う。」という、たとえも盛り込んだ素晴らしい一般化の主題が完成しましたね。なんの目標も持たず、ただなんとなく生きていたのではダイヤモンドのような資質を生かすことはあり得ませんね。これはサマーちゃんの自作名言といえそうですよ。
 聞いた話として、お母さまのことを書いてくれましたね。この親にしてこの子あり、といいますが、実際にサマーちゃんのすばらしい資質はお母さまによるところが大きいのだなと考えさせられました。夢に向かって努力し、その夢以上の結果を手に入れたお母さまの姿を見ているサマーちゃん。きっと大きな夢、人生を手に入れることができるでしょうね。わたしもサマーちゃんのファンの一人です。期待しています。
   

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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