国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勉強・努力とは・・・?   くろーばー

頑張る事が大好きな日本人は『努力』『勉強』と言う言葉を好んで使う。『勉強』というのは訓読みだが、音読みにしてみると『つとめしいる』となる。「勉強しなさい」と言われて嫌な気分になるのはもっともだ。島国の日本は歴史的に見て常に新しい外来の文化を多く早く取り入れる必要があった。がむしゃらに知識ばかりを身に付けてきてしまった為、学問がただ単に『つとめ、しいる』作業として考えられてしまったのだ。自分と他人の進む道がそれぞれ違うように勉強の目的も人によって様々だ。学生時代とは自分探しの旅の始まりに例えることが出来るだろう。
「ちょっとは勉強すれば〜。」うちの母はけして「勉強しなさい」とは言わないのだ!そこだけ見れば「いい母親みたいだなぁ。」と思われるかもしれない。何と言うか、「しなくていいの?」的な言い方で挑戦(?)してくるので「は、はい・・・します・・・(汗)」と思えてくるから不思議だ。長文を読んで初めはピンと来なかったのも母の性格のせいだけれどそうとは言っても勉強が苦痛にならない訳じゃない。ちなみに私は塾に行っていないが、「塾行きなさい」とは言わないし、勉め、強いられるって感じでもない。学校の先生から「勉強したほうが良い」なんて言葉聞いた事もないし、バレエは自分自身で「もっと努力しなきゃ。」と考えるだけ。ある意味幸せものかな〜、なんて考えは甘い。甘すぎる。実は「遊んでないで勉強しろ〜!」と言われて「子供の時ぐらい遊ばせてくれたって良いじゃん!」と言い返してみたい気もする。(贅沢!って思った皆さん、ゴメンなさい<(_ _)>)
母に聞いた話。「子供のころお母さん(つまり私のおばあちゃま)に勉強しなさいって言われなかったの?」と聞くと「言われなかった」と即答で返ってきた。なるほど、だからうちの母は「勉強しなさい」とは言わないのかもしれない。ところでその話をした時に「じゃあ言って(勉強しなさい、と)あげようか?」と言われた・・・。もちろん勉強とはそれ自体が目的ではなくそこに行き着くための手段だから「その手段を使いなさい」と言われているのと同様の意味を持つが、私たち子供の多くが国語や算数なんかを延々とやらされる事だと勘違いしているから勉強嫌いが増えていくのだろう。友達には勉強好きで成績も良い人がいたりする。そういう人はまるで勉強するために生まれてきた存在のように思われがちだが、実際は「勉強とは方法だ」と理解しているからではないか。聞いてみると「別にうちは勉強が楽しいからやってるだけ・・・」とクールにうらやましい返事をしてくれたのだ。私とは縁の無い言葉かも(本当にやばい)。
『努力』と『勉強』という言葉を日本人が好んで使う理由は歴史の浅い日本が海外の文化を早く取り入れようとする試みがあったから、だった。人間にとって勉強とは学生時代の人には自分と未来の近代社会を見直すきっかけに、大人には将来の世界をより良くするために言語の意味から気が付かせる大切で重要な深い意味のあるものだと思っている。今の状態を一言で表すなら論語読みの論語知らず、と言ったところだ。今の現代社会に求められるのは勉強・努力といった言葉の意味を見直すことが第一の課題だ。そうすれば多様な技術者たちが現れ世の中はもっと活性化していくであろう。私はこれから言葉と言う面白いものの意味を深く理解したうえで使い、表現力をパワーアップさせてすばらしい生き方をしたい!

   講評   yoo

 くろーばーさん、こんにちは。あまり「勉強しなさい」と言われないというのは、いいですね。くろーばーさんなら、あまりうるさく言われなくてもしっかり自分でするべきことを考えられそうですね。でも、そう言われて「言い返してみたい」というのは、贅沢ですよ〜! 先生の母親は、うるさかったですもの(言われなければ勉強しなかった私のせい……?)今週も、短時間でしっかり内容のある感想文を表せました。

<第一段落>
 ●要約…今回もちょうどよい字数で、上手にまとめられました。最後に選んだ文章は、要約の結びにぴったりの良い文章です。よくできました。
<第二段落>
 ●体験実例……がみがみ言わずに「しなくていいの?」という言い方で挑戦(?)してくるお母さんは、すばらしいと思いますよ。きっとくろーばーさんの性格をよくわかっていらっしゃるのでしょうね?(笑)体験実例を、会話文での「書き出しの工夫」から始めましたね。とてもよい書き方です。 
<第三段落>
 ●聞いた話……お母さんから「聞いた話」を表せました。お母さんも「勉強しなさい」と言われたことがなかったのですね。納得です。
 ●たとえ……「まるで勉強するために生まれてきた存在のように思われがち」というのは、おもしろいたとえです。「勉強とは方法だ」と本人は理解していても、他の人からはそんな風に見えることもありますね。
<第四段落>
 ●ことわざ……今の日本の勉強に対する態度が「論語読みの論語知らず」だという自分の意見をしっかり表せました。ことわざの引用の仕方が、とても上手です。よくできました。
 ●一般化の主題……「人間にとって勉強とは」と、はっきり一般化した意見を表せました。「言語の意味から気付かせる」という視点がユニークでとてもよかったです。大変よくできました。(^o^)/
        

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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