創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   死への時間   バスケLOVE

喰われることは不幸である。それは固体の存続をはかることが生命の第一原理であるからだ。しかし、追われる立場で知恵をしぼり相手をまくこと、相手の存在に一瞬早く気付いて巧みに回避することさえ、大いなる喜びが込められていて、幸福感を味わうのかもしれない。肉食獣に追われて逃げきるか喰われるかは一つのゲームだ。何度勝った者も最後には敗れる。自然界には自然死という言葉はない。動物は絶対の優位にたって喰うだけという動物はいない。だが人は、狩る立場にはあっても狩られる側にまわることはほとんどない。
私がこの話で一番共感したのは、なぜ人は狩る立場にはあるのに、狩られる立場には無いか、ということだ。それは、死を意識してないということで、良いことでは無いと思う。
なぜ、私が限りある人生を意識して生きることは大切だと思うか、理由は二つある。
一つ目の理由は、死のように締め切りがあると、何事も一生懸命に取り組めるからだ。たとえば、その締め切りがテストであったら、それが無ければ勉強しない人が増えるだろう。そうなったら社会はめちゃくちゃだ・・・・・・と、このようになってしまう。締め切りがないと頑張らない人が多いと思うからだ。だから、死を意識して生きたほうが良いと思う。
 二つ目の理由は、締め切りがあると、物事を計画的にやろうと考えると思われる。今の私達は、どの位生きて、いつ死ぬかが大体分かる。「平均寿命の国際比較」の資料を見てみると日本は、男性が七十七・零一歳で、女性が八十三・五九歳まで生きられることが分かる。このように何歳まで生きられるかが分かるから、お金を出して学校に通い、塾へ行き、毎日勉強しているのだ。もし、自分がいつ死ぬのかが分からなかったら、この世界に小学校・中学校・高校・大学なんて無かったかも知れない。なぜかというと、いつ死ぬかが分からないから、いつまでも生きていると勘違いしてしまい、ぐうたらするからだ。また、死ぬのがいつか分からないと、逆に、すぐ死ぬのかと思い、今を楽しく生きようと思うかも知れない・・・・・・。まあ、どちらにしろ、死は意識した方が良いと思う。
 確かに、死を意識せず、のんびり人生を過ごすことは良いが、いつか人は死ぬのだし、「限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何がしたいか」である。」という名言があるように、人生を意識して有意義に使うほうが良いと思う。


   講評   sugi

 初めてパソコンで送ってくれたね。入力、送信は問題なくできたかな? 進級テストはぎりぎりで間に合いました。もちろん合格です。おめでとう!!
 野生動物にとって、狩る、狩られるというのは日常的なことであるし、死というものは常に身近にある。人間も、本来はその世界で生きてきて、いつ食われるかわからないという中で、日々の小さなことに喜びを見出してきたのかもしれないね。しかし、今の人間社会では、死というものは日常の中にはなく、死ぬことなど考えたくないという人が大半かもしれないなあ。それは果たしてよいことなのだろうかと考えると、色々な問題点が浮かんでくるのだね。
 今の生活が永遠に続くとすれば、バスケLOVEさんの言うように、人間はぐうたらしてしまうはずだね。死を意識するという話は、なかなか実例を出しづらいけれど、テストという身近な話でたとえたところや、「もし締め切りがなかったら……」と想像した話を広げていったところなど、裏づけがしっかり書けたのは良かったよ。
 久しぶりの提出だったけれど、是非の主題を中心とする流れは、完ぺきにできました。データ実例、名言など、今学期の項目は、楽に入れられるようになったね。1000字の目標に対して、ぎりぎり1002字!! 何とか合格しようという姿勢が、実にすばらしい。(笑)

「限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何がしたいか」である。」
→「限られた人生で、大事なことは、『何をするか』ではなく『何がしたいか』である。」

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