国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の変化   藤山(ふじさん)

言葉の語源が分からなくなると、元の語の発音や、意味に変化を起こすことがある。例えば、「馳走」「遠慮」「結構」「世話」などの漢語は話し言葉で日常語として使われているうちに、原義とかなり違った意味用法になっていた。言葉は語源のとおりでは社会情勢の変化のために合わなくなるものが多い。言葉は、各人の言語意識によって動いて行くようである。言葉は常に変化して行くのが当たり前である。なので、言葉は変化して行くことには賛成である。
 第一の理由として、時代の変化に対応できるからである。私は、ある会話で「ナウい」と言う言葉をみんなに聞いたら、誰も知らないという答が帰ってきた。時代に乗り遅れた言葉は廃れていく。逆に、あまりいい言葉ではないが、「気持ち悪い」から「キモい」と言う言葉が出来ている(少なくとも私の住んでいるところでは)。その言葉はみんなが気軽に(いいか悪いかは別として)使っている。この例はあまりよくないが、言葉が生きて行くと言う意味ではいいことだ。時代の変化と言うものは凄い力を持っている。なので、言葉が変化して行くことはいいことだ。
 第二の理由として、言葉というものがもしまったく変化しないということは、少しも社会の進歩がないと言う事になる。この世界で永久不滅の物は何もない。そこで現状維持ということは、後退を意味する。例えば、常に競争にさらされている民間企業では、常に新しいことをしていかないと、置き去りにされてしまう。それと違い、競争をあまり必要とせず、現状を維持していけばいい公務員にはとても汚職が多い。平成十六年の総務省の資料によると、平成十五年間中に発覚した地方公共団体及び公社の汚職事件の数は百三十六件に上る。この資料からも分かるように、常に前にすすまないと、後はただ腐るだけという状況になる。そのため、言葉にも変化が必要である。
 確かに、言葉は変化しないほうがいいこともある。いちいち言葉が変わると、それを覚えるのが大変だという人もいるだろう。あまりにも難しい言葉だと、多くの人がその言葉を理解できずに、混乱を引き起こすこともあるだろう。しかし、そのような事をいっても、時間が経てば、多くの人が使うようになる。結局言葉は嫌でも変わっていくものだ。「出来上がった規則をなんとか守ろうとするよりも、実態に合わせて規則を変えていく事が、真に規則を生かす道である。」と言う名言があるように、言葉も実態にあわせて変えていく事で、真に言葉が生きてくる。

   講評   inoko

 藤山くん、こんにちは。近頃の日本語の乱れを目の当たりにすると、「ウーン。」とうなりたくなることがあります。日本語はとても美しい言葉であると考えている私にとっては、近頃の言葉は決して美しい響きには聞こえないのです。しかし、古文を学んでいると、日本語は長い年月をかけて、どんどん変化したことがわかります。長期的に見れば、現代のおかしな言葉も、いつの日か古語として辞書に載る日が来るのでしょう。
☆ 「言葉が変化しないことは、社会が進歩しないことだ。」これは、名言とも言えますね。最後に述べてほしいことは、自分の考えをふまえて、自分はどのように言葉を扱っていきたいと考えているか。これからの自分自身のことを少し述べてもいいでしょう。




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