国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の正しさ   えすく

 語源がわからなくなると、もとの語の発音や意味に変化を来すことがある。言葉の正しさを論ずるときにとかく語源が引き合いに出されるが、語源の通りでは社会状勢の変化のために合わなくなるものが多い。社会は複雑になり、人の心理も単純ではなくなるから、語源の通りであることが正しいということになると、今の現実の社会には合わないことになる。僕は実態に合わせて言葉を変えていくべきではないと思う。
 その理由のひとつは、頻繁に言葉を変えると混乱が起こるからだ。例えば、電車の中のつりかわ。かわとか言ってるけど今はビニールが多い。だからつりビニールになってしまう。しかし、それだと混乱するので変えないのだ。もう一つに例は下駄箱だ。下駄箱というのなら下駄をいれるはずだが、よく下駄箱に靴を入れてという。下駄で学校に来る人はいない。いたら怖いだろう。そこのところが混乱するのだ。
 理由の二つ目は、日本の文化に根づいた慣れ親しんだ言葉には愛着があるからだ。下駄箱だって昔は下駄を入れてたんだから下駄箱であって、その名前を変えずに残っているんだから日本の文化にすぎない。
 確かに実態と言葉が一致している方がわかりやすいこともある。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言もあるように、自分になじんでる言葉を使ったほうが実感がわくのではないか。

   講評   nanako

 言葉には、それが生まれた語源というものがありますが、社会がどんどん変化していくうちに、
もとの語源から遠くかけ離れてしまった言葉もたくさんあります。語源の通りでは今の社会の中では合わない、かといって社会の変化に合わせていちいち言いかえるのも大変、これは難しい問題なんですね。
【第一段落】要約は、すっきりとうまくまとまりましたね。長文の最後の段落にある「言葉は各人の言語意識によって動いて行くようである。」というところを加えておくとさらにいいかな。
【第二段落】私たちが普段使っている言葉の中には、よく考えると実態と合っていないものがたくさんありますね。長文にもたくさん例が出ていました。でも、普段頻繁に使う言葉だからこそ、ころころ変わってしまっては混乱してしまいますね。
【第三段落】さいごの「日本の文化にすぎない」というのは、ちょっと説明がほしいところ。「下駄箱も、今の社会の実態には合っていないが、日本の文化に根づいた昔から慣れ親しんだ言葉であるから、愛着があるし使いやすい。」のようにするとどうかな。
【第四段落】日本独特の文化に根づいた日本の言葉には、美しさがあると思います。最近では、いろんな若者言葉も流行っていますが、言葉本来の美しさもまた忘れないでいたいものですね。


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