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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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      みんなの泉                 ブラックベーダ

 この資質は、ちょうどその人だけの泉のようなもので、だれでもがすぐれた資質をもっているのに、一生かかっても掘り当てられない人がいる。たとえば、勉強がどうしても嫌いでスポーツが好きな人は、スポーツに君自身の標的をかかげて、二度とこない青春のあいだにやりぬく目標を決め、ライフルの標準をぴたりと合わせたらいい。生活のためにいやいや働いたのでは、君自身の人生を生きることができず、君の人生という大きなケンカに負けてしまうからね。(要約)
 私は今卓球をやっている。きっかけは2年前、父が卓球関連の仕事をやっているのを見てやりはじめた。最初は遊び半分ではじめたがどんどん夢中になっていきチームのレギュラーをとりたくて頑張るように変わっていった。けれど今、私は周りから見るとあまり強くないと思われると思うが、自分では(最近良くなったな、よし!もっと強くなるぞ!)と思っていく。卓球をやっていると考えていたことなどが卓球をやっているときだけ無我夢中でやっているので卓球以外のことのほとんどをさっぱりと忘れてしまう。多分これは私が好きで卓球をやっているのであって、嫌々卓球をやっているからじゃないと思う。そして私の将来の夢は卓球の選手になることだ。
 前に聞いた話だが、最近有名なスケートの安藤美紀選手は小さい頃に友達と遊ぶためにスケートを始めた。そのころはまるで素人のようだったそうだ。だが時が経っていくにつれどんどんスケートが好きになっていき13才か14才の時に四回転ジャンプに成功した。安藤美紀選手が小さい頃に始めたスケートが安藤美紀選手の「泉」で、どんどん上手くなっていった。
 自分の泉を見つけるには色々なことにチャレンジしていかないといけない。なにもしないで自分の泉を見つけようとしている人は、見つかるわけはない。そのようなことをしている人はいつまで経っても自分の泉を見つけることは出来ない。
 どんなにそのスポーツが好きでも自分の泉でなければ上手くなるのは難しい。好きになったスポーツが自分の泉だったら、上手くなる可能性は高い。なので私は「好きこそ物の上手なれ」ということわざは間違っていると思う。
 夢は人間とって泉を見つけるために必要な物である。夢を持つのはすてきな人である。夢はだれでも持っている物だと思う。夢の持っていない人はいない。
 今の私みたいな中学生から高校生くらいの間までが私たちにある自分の泉を探す時期なのだと思う。五十才くらいになってからやっと自分の泉を見つけてもそれは遅すぎる。私たちはこの中学生から高校生の間に自分たちの泉を探し出さなければいけない。

   講評   nara

 ブラックベーダ君は、数年前にはサッカーもやっていた。だけれど、今は卓球一筋なのだね。作文にあてはめて考えると、サッカーは好きだったけれど、泉ではなかったということかもしれないな。卓球以外のことはさっぱりと忘れてしまうという説明は、おもしろくて笑ったし、なるほどと思ったよ。日本相撲協会理事長の北の湖は、学校の成績は今ひとつだったらしいけれど、自分が戦った内容は全て覚えていたという話があるよ。この話と似ているね。
 スケートの安藤選手の話もうまく引用ができた。ちょうどスケートのオンシーズンでもあるし、このような社会実例が加わると、作文を読んでいる人の納得度も高まるね。体験実例と社会実例(歴史実例でもいい)というような角度の違う例が組み合わさると、説得力が出てくるよ。
 ことわざの引用にも今回はひねりが入っているなぁ。ことわざをその意味どおりに引用するよりも、ハイレベルだなぁ。世の中には、好きでもうまくなれないことがある。だけれども、好きでもないのにそれを強要されるということも、たくさんあるのかもしれない。本当は医者になりたくないのに、家が病院だから・成績がいいからと、医学部に行くようお尻をたたかれる……こんなこともよく聞くからね。
 今、ブラックベーダ君にとって見つけかかっている泉が、本当の泉なのかどうか。それを見極めるためには、とことんそれに向き合うことが必要だね。すがすがしく、力のあるいい作文になった。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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