国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   個々と調和   りんこ

 宇宙飛行士はみな、宇宙で「私」という個体意識が一気に取り払われるような体験をしている。この体験を最も分かりやすく話してくれたのは、アポロ9号の乗組員だったラッセル・シュワイカートだ。彼が、月面着陸船のテストを兼ねて宇宙遊泳している時のことだった。シュワイカートに、突然まったく予期しなかった静寂が訪れた。そして、シュワイカートの胸の中に、何か言葉では言い表すことができない厚く激しい奔流のようなものが一気に流れ込んできた。この瞬間、彼の心に、眼中に広がる地球のすべての生命、そして地球その物への言い知れぬほどの深い連帯感が生まれた。シュワイカートが宇宙空間で体験したこの「私」という個体意識から「我々」という脱皮は、今、この地球に住むすべての人々に求められている。
 確かに、私も自分を大切にするべきだと思う。私の学校の先生は、テストが帰ってきた時などに、「テストの点数を友達と比べて自分の点が良い、悪いといって喜んだり、落ち込んだりするのはやめなさい。大事なのは、このテストの結果をちゃんと受け止めて次に生かせることです。」とよく言う。実は、私は友達とテストの点を比べている。とは言っても、大差があるのは国語と数学くらいで、それ以外はあまり点が変わらないくらいの同じ位のレベルの友達と比べているのだから、はっきり言って、点がその子より悪かったからといって、すごく落ち込んだり、反対に良かったからといっても大して嬉しくはないのだが。だから、私が友達と競い合っているのは先生の意見に反していないと思う。しかし、中には40点台で、悪すぎるからとすごく落ち込んでいる友達がいた。その友達にとって、40点台がベストなら、私はそれはそれでいいと思う。周りと比べて落ち込んでやる気をなくすより、自分は自分という風に気楽に過ごす心が大事なのではないか。
 しかし、周りとの調和を考えることも大切だ。私は学校でオーケストラクラブに入っている。私の友達はトランペットを吹いていて、その友達のとりえはトランペットを大きな音で吹けることである。しかし、友達は先生に「もっと他の楽器との調和を考えなさい。トランペットだけ目立つ訳にはいかないわ。」と言われてしまった。確かに、そうやってトランペットだけが目立っても曲としては成り立たない。オーケストラでは吹奏楽とは違い、弦楽器が入ってくる。刻んでいてもメロディを奏でていても皆が一体とならなければいけないのだ。「ブレーメンの音楽隊」という話がある。老いたロバ・犬・猫・オンドリがブレーメンに向かう途中、ある家の中で泥棒がごちそうを食べているのを見つけ、空腹だった4匹は知恵を絞って大きな声を出して泥棒を追い出し、ごちそうを食べることができたという話だ。みんなで協力することが大切なのである。(昔話)
 確かに、自分を大切にするのも、周りとの調和を考えることも大切だ。しかし、最も大切なのは、「私たちの幸福が、他の人々の不幸に支えられているのであってはならない」という言葉の通り、他の人にとってもいい結果となるようにすることだ。(総合化)

   講評   huzi


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