低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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江戸時代 まめうしくん
二一世紀を資源循環型社会に転換させていくために守らなくてはならない常識を広く浸透させるためには、環境倫理の確立が望まれる。具体的には、環境倫理を国民の守るべき最優先モラルのひとつとして位置づけ、幼児から環境教育を徹底させることが必要だ。江戸時代は、世界に例のないような見事な資源循環型の社会をつくりあげていたとして、様々な事例を紹介している。資源を大切に使う、無駄なくリサイクルさせるといった「もったいない精神」が、人々の心の中に自然な形で息づいていた。たとえば、農産物の消費地である江戸と、人間の排泄物である下肥を肥料として使う農村との間では、完壁といってよいほどのしっかりしたリサイクルの輪ができていた。下肥を運ぶ「部切船」が頻繁に江戸と農村を行き来していた。下肥を使う習慣のなかった西洋では、同じ時代、排泄物を川や排水用の溝に一方的に捨てていたので、たとえばパリのセーヌ川やロンドンのテームズ川は汚物が腐敗し、住民は悪臭に悩まされていた。日本の『もったいない精神』がすたれてしまったのは、第二次世界大戦後、高度成長の時代に入ってからであったという。
先日、私が某テストを受けたところ、国語の長文に「ろうそくのながれがい」というものがあった。裕福な家から溶けたろうそくのしずくやかすをかい、またろうそくとして売り出すという商売があったという。さらにそのテストの長文には、江戸の紙事情が載っていた。必要な時に必要なだけ枝を切り、必要なだけ作っていたという。今考えると、とんでもないギリギリな作り方だが、環境にはいい。
飽きるという事も一つの能力のあらわれであるとはいうが、あくまで一つであって全てではないから、妥協してはいけないと思う。
講評 siori
あまりの寒さにパソコンが悲鳴をあげて故障してしまいました。山の便りの返信が遅れてしまい、ごめんなさい。
体験実例が生きていますね。「ろうそくのながれがい」は初耳でした。もっと江戸時代のことを知りたくなってきますね。循環型の社会が確立していたところにバランスが崩れたというのは、自然の生態系の乱れにも通じるところがありそうですね。環境問題が叫ばれて久しいですが、本気で取り組まないと大変な未来になってしまいそう! 一人一人の努力が大切でしょう。
さて、来週は今年をしめくくる清書です。どれも力作ですから、選ぶのに迷ってしまいそうですね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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