創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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本当の豊かさ セコイア
日本の経済は、戦後大きく変化した。電気洗濯機、冷蔵庫、テレビなどの家庭電気製品や自動車などが普及し始め、生活が向上した。特に重化学工業が発展して日本の国民生産量は約5倍に増えた。また、マスコミが発達し、生活や人々の意識、または、考えに影響を及ぼすようになった。このようにして、人々には余暇を楽しむゆとりが生まれ、今のように人間の生活は豊かになっていったのだ。今私は、アメリカ合衆国に住んでいる。私が住んでいる所も、物がとても豊かである。例えば、スーパーマーケットに買い物をしに行くとする。そこには、肉類から魚類、野菜や果物、数えきれないぐらいの食べ物がずらりと並んでいる。お金があれば、そこにある物が何でも買えるのだ。そして、それを自分が好きなだけ食べることが出来るのだ。これが、現在の「当たり前」の世の中だ。
確かに、豊かであることはとても良いことだ。スーパーマーケットに行くだけで、簡単にご飯を食べることが出来るのは、とても便利だ。飢えや寒さや暑さ、または、戦争に苦しまないことは、人類が幸福に暮すための一番最初の条件である。アフリカやインドのある所では、国が豊かではなく、飢餓や戦争のため病気で苦しんでいる人がたくさんいる。このような視点から見ると、やはり、豊かなことは良いことである。(複数の意見一)
しかし、物が豊かであるだけでは充分とは言いきれないだろう。物の豊かさとは違う心の豊かさも、また、必要だ。「かぐや姫」という昔話に登場するおじいさんとおばあさんはかぐや姫のおかげで、確かに豊かな暮らしをしていただろう。しかし、かぐや姫が月に帰ってしまうと、おじいさんとおばあさんは元気をなくしてしまった。かぐや姫が行ってしまったからといって、生活が苦しくなったわけではない。心が痛んでしまったからなのである。そして、かぐや姫にもらった、一生死ぬことがないといわれていた薬を焼き捨ててしまったのである。おじいさんもおばあさんも、かぐや姫がいないのなら生きていてもしょうがない、と思ったのだ。心の豊かさというものは、物で得ることの出来ない、また、お金で買うことの出来ないものなのである。(複数の意見二)(昔話実例・長文実例)
物の豊かさも心の豊かさも、どちらも比べることが出来ないものだ。どちらも同じぐらい大切である。「人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのである」(ソクテラス)という名言がある。(名言の引用)だから、大切なことは、心が豊かになるようなお金の使い方をすることだ。私も、これからはこのようなお金の使い方をしていきたいと思う。(総合化の主題)
講評 unagi
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