低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ワクワクドキドキ人生ゲーム ぴいち
「ねーねー。みんな。人生ゲームやらない?」
「うん。やるやる。やりたいよー。」
私がみんな集まって一番やりたくなるゲームは人生ゲームです。なぜかというと、楽しい時といやな時があってどきどきするからです。その時、私はみんなをさそいながら、もうじゅんびをしていました。四千円から始めてやっているうちに、すぐ一番になりました。どれだけ集まったかというと、八十万円です。とても多いので、いとこが私のことを
「億万長者なんだからしばらく休んでたら?」
と言っていました。でも
「八十万円で『億万長者』はおかしいな。」
と思いました。
この前のクリスマス会の時、友達が
「今は人生ゲームって十万円が一番上だけど、ずっと前は百万円札があったんだって。」
と
教えてくれました。私はそれを聞いた時は
「へえ。そうなんだ。」
としか思ってなかったけど、いとこ達と何回もやっているうちに、百万円札がある人生ゲームをやってみたくなりました。だけどそんなことを考えているうちに、私のお金はどんどん減っていってしまいました。宇宙人におみやげを買ったり、家が火事になって火災保険に入ってなかったり、カーレースに負けたりしたのです。そしてとうとう借金までしてしまいました。本当のお金は一万円札までしかないのにゲームだと十万円札が
まるで千円札みたいに動いてしまいます。すごくもうかったり、すごく貧乏になったりするのです。お金の計算よりおこった出来事のほうがいそがしくて、
「本当だったら大変だな。」
とやっぱり思いました。
講評 tama
お正月に恒例(こうれい)の人生ゲームをしたんだね。今年は1番になれてよかったね。
【題名の工夫】 「ワクワクドキドキ」と、ぴいちちゃんの心の中が題名からわかるように工夫できたね。
【前の話聞いた話】 昔の人生ゲームには百万円札があったと、友達に聞いたんだね。先生が子供のころは「百万ドル」のお札がありました。(いちばん古いタイプかな。)普段ではありえない金額を手にする方が、ゲームらしくておもしろいね。
【たとえ・いろいろな言った】 十万円という大金が「まるで千円札みたい」に動くと、うまくたとえられました。忙しくお金をやりとりしている様子がわかります。
【自分だけが思ったこと】 ゲームの中で、いろいろ大変な出来事が起こったようだね(笑)。これが全部本当だったらそれこそ大変だね。みんなであれこれ言い合いながら、楽しく遊んだ様子が伝わってきました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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