国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   あたま取りしりとりで楽しもう   ピプリー

題名の工夫)あたま取りしりとりで楽しもう

 「じゃあ、いくよ。さ、か、み、ち。はい、どうぞ、おとうさん。」
と、私が始めました。
 「なになに、さ、か。うーん、どうだろう。」
と、お父さんが、考え中。あたま取りしりとりを、しているのです。でも、おとうさんがなかなか言葉を思いつかないので、私はヒントをあげました。さいしょは、
「そうか。ありがとう。あとでも、わからなくなったら、ヒントちょうだいね。」
と、うれしそうだったので、おとうさんがちょっと考え中になると、私がヒントを毎回何度も出したら、
「うるさい。だまっていて。今考えているんだから、しずかにして。うーん、わからない・・・」
と、おこってしまいました。
 このかわったしりとりはあたま取りしりとりといって、前に言った人の言葉のさいしょの音を、つぎの人の言う言葉のさい後に持っていかなくてはならないのです。さい後の音が決まっている言葉を考えるのはとてもたいへんです。たとえば、しか→うし→だちょう→らくだ→ごりら→りんご→あり、・・・という感じです。
そして、私がお正月で一番楽しかった遊びは、この今やっている、あたま取りしりとりなのです。前、お父さんと、さん歩した時、ふつうのしりとりをしたら,ぜんぜんつづきませんでした。でも、あたま取りしりとりはどんどんつづいて、まるでかけあいまん才のようです。
 あたま取りしりとりが気に入ったので、この間、おばあちゃんの家に行って、おばあちゃんにあたま取りしりとりを教えたらいいアドバイスをくれました。
「思いついたんだけど、あいうえお表をあたまにつく言葉にじゅん番につけていけばいいんじゃない?」
と、いたずらっぽい目をしました。おばあちゃんとあたま取りしりとりをしてみました。もちろん、アドバイスを役立ててみたら、
「史帆ちゃんの番の言葉は二文字ばっかりだね。」
と、おばあちゃんが大わらいしました。私もつられて大わらいしてしまいました。
 この、あたま取りしりとりを知ったきっかけは、この間寝る前に読む本をえらぶときに目にとまった本からでした。幼稚園のとき、毎月とっていたうすい絵本です。幼稚園のときは、読んだけどそのまま読んだだけでした。だけど、今年は読んだらおもしろくて、ついやってしまいました。幼稚園生向けの本とあったけど、年は関係ないと思いました。その年その年で楽しめるんだなあ、と思いました。本の中に、ほかにもおもしろい遊びがいっぱいのっていました。言葉遊びは、なにもなくても遊べる遊びです。私も楽しい言葉遊びいろいろ考えて、みんなと一しょにやってみたいと思います。

   講評   yuta

 新年第一弾からすばらしい作文が書けましたね。
●題名の工夫:『あたま取りしりとりで楽しもう』 ワクワクする題名だね。
●いろいろな言った:生き生きとした会話に“いろいろな言った”をプラスして、ようすを上手につたえたね。
●前の話・聞いた話:お父さんとさん歩をしたときにふつうのしりとりをしたら、ぜんぜんつづかなかったこと。おばあちゃんからあたま取りしりとりのアドバイスをもらったこと。そして、あたま取りしりとりを知ったきっかけが幼稚園時代にとっていた絵本だったこと。エピソードがどんどん出てきて、作文がもりあがりました。
●たとえ:『まるでかけあいまん才のよう』。おもしろさがよくわかるたとえ!
●自分だけが思ったこと:『幼稚園生向けの本とあったけど、年は関係ないと思いました』。いいところに気がついたね。『その年その年で楽しめる』んだよね。言葉遊びは、なにもなくても遊べる遊び。『私も楽しい言葉遊びをいろいろ考えて、みんなと一しょにやってみたいと思います』。すばらしい! いつでもどこでも楽しめるね。
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