創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   初めてのマリンスポーツ   えとわ

「あったかいね。」
と楽しいおしゃべりをしながらグアムの空港を下りました。初めての海外旅行です。バスでホテルに向かいました。
 次の朝、水着に着替えて、マリンスポーツのできるビーチまでバスで送ってもらいました。ビーチに着くと、日本語で、説明してくれたので私にも分かりました。最初に、ジェットスキーに乗ります。これは、14歳以下は大人と一緒に乗らなければいけません。だから、私は父と乗ることになりました。本当は母と乗りたかったけれど、母も初めてなので私を乗せる自信がなかったのです。まず、私が前に足を曲げたままハンドルを持ちます。父は、後ろから足を伸ばしてハンドルのアクセル部分を持ちます。係りの人に、スタートボタンを押してもらって、父がアクセルを回すと、走り出しました。母は、一人で運転して後ろからついてきました。時間になるまで、浮いている八つのボールの周りを回っていいそうです。私は、父に、
「もっとスピード出して。」
とジェットスキーのエンジンの音に負けないくらい大きな声で言いました。ゴーカートのようです。だんだん速くなってきたとき、水しぶきが体全体に降りかかってきました。海の塩水が目に入り、ひりひり痛かったです。唇をなめると、しょっぱかったです。後ろを見ると、母も父のスピードについてきていたので、手を振りました。父は、母に気づいて、追いつかれないように猛スピードを出しました。7周くらいしたころ、係りの人が指を1本あげてきました。父は、
「後1周で終わりという意味だ。」
と教えてくれました。ジェットスキーを下りると、足を曲げたままの姿勢だったので、足が痛くなっていました。両親は、腕が痛いと日本に帰ってきてからも言っていました。
 次に、パラセーリングです。小型の船で沖のほうへ行きました。2人乗りのパラセーリングに母と乗りました。船が走り出し、ロープが伸び、私たちは、空へ上がっていきました。前を見ると、空と海がくっついている水平線がとてもきれいでした。また、銚子の海の色と比べものにならないくらい青かったです。気持ちのいい数分間でした。前に見たテレビ番組でこのロープを切られたタレントの出川さんのエピソードを母と思い出していました。お笑い番組だったので、笑って見ていましたが、実際に切られたら大変だっただろうなと思いました。《題材》パラセーリングを終えて、砂浜に帰ってきました。
 最後に、シュノーケルで魚を見ることに挑戦しました。これも、少し沖の方のいかだのあるところまでカヌーで行きました。といっても、私達は、カヌーはこげません。そこで、係りの人がジェットスキーで引っ張って連れていってくれました。いかだの上でシュノーケルをつけました。どうやってつけたらいいのかわからないので、父につけてもらいました。いかだから、海に飛び降りました。足はつきません。ライフジャケットをつけているので、浮いてはいます。でも、ロープにつかまっていないと流されてしまいます。私は、何度も流されそうになって係りの人に助けてもらいました。シュノーケルを使って海の中の魚を見ようとしました。ところが、シュノーケルの中に水が入ってきたので、もう一度、付け直し、海の中をのぞいてみました。まるで水族館にいるようでした。《表現》母は、シュノーケルをはずし、自分のゴーグルで魚を見ていました。途中で父は、疲れたのか、いかだに乗って私たちを見ていました。数十分楽しんで、また砂浜に帰ってきました。
 砂浜の砂の色が銚子の砂の色と違い、薄い黄土色で中に白い物も混ざっていました。貝を拾ってきました。私は、プールにはよく連れていってもらいますが、海で泳いだことは、ほとんどありませんでした。でも、こんな素敵な海で、いろいろなマリンスポーツを楽しむことができ、幸せです。両親のおかげです。また、行きたいな。両親も「また行こう」。とのりのりです。楽しみです。《主題》

   講評   sugi

 朋代ちゃんが暖かい(暑い!?)グアムに行っている間、日本は強烈な寒波におそわれていました。だから、この話を聞いたとき、先生はとてもうらやましくなりましたよ。(笑)寒い時期に暑いところへ出かけるのは、究極のぜいたくなのかもしれないね。
 初めての海外旅行ということで、見るもの、聞くものどれも作文に書きたくなるようなことばかりだったことでしょう。何から書いたらよいか、迷ってしまうぐらいだったと思うけれど、その中でマリンスポーツに焦点を当てて書いてくれたところがよかったよ。三つのマリンスポーツに挑戦して、どれも安全に楽しめたようだね。マリンスポーツを通して、朋代ちゃんがグアムの海と空の景色の美しさに心をうばわれたことも、読んでいてよくわかりました。地元の銚子の海とくらべてみたところもいいね。砂の色までちがっているとはおもしろい。実際に自分の目で見たからこそ発見できたことだね。

 今年のお正月は、貴重な体験ができたね。最後の段落に、「いろいろなマリンスポーツを楽しむことができ、幸せです。両親のおかげです。」と書いてくれた素直な朋代ちゃん。どんなことにも感謝の気持ちを持って、いつも楽しく過ごすようにつとめ、さらに周りの人も楽しめるように努力することが、人生では大事なことなのだろうね。

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