国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お父さんをたおせ   ちょび

「ねえねえ、オセロやろう。」
オセロゲームを取りながら、お父さんに言いました。
「いいよ、じゃあお父さんは黒ね。」
「いいよ。」
「じゃあ、お父さんからだよ。」
「えっ、どうして。」
わたしが聞くと、お父さんはにっこりして言いました。
「黒からって決まっているんだよ。」
わたしはお父さんにだまされた気がして、にこにこわらっているお父さんをにらみつけました。それから、おこった声で言いました。
「ぜったい勝つからね。」
お父さんは、聞いてなさそうな顔で、こまをおいています。
 何分か、こまを取ったり取られたりしていました。
「九こも取った。わたしは二こしか取れない。ずるいぞ。」
わたしは取られてばかりいます。
「ちょび、勝ってる。」
お母さんが来て聞きました。
「負けてる。」
話している間に、お父さんが角をまた取っています。
「ああ。」
わたしはお父さんを、きつねみたいな目でにらみつけました。
「よし、お母さんがやってあげる。」
「うん。」
わたしは、お母さんが勝つことをしんじていました。でも、お母さんは兄妹の中で一番下なので、いつも負けていたそうです。
「勝つといいな。」
 お父さんとお母さんとのたたかいになると、さけび声がものすごく聞こえてきます。
「おとうさん、ずるいよ。」
「ずるくないよ。」
「ずるいってばあ。」
そんなさけび声が何分もつづいたあと
「やったあ、勝ったよ。ちょび。」
「うそ、やったあ。」
わたしとお母さんは、たからくじが当たったかのように大よろこびしました。
 わたしは負けていたけれど、お母さんとチームをくんで勝てたので、とてもうれしかったです。お母さんは、兄妹では一番負けてたかもしれませんが、家では一番強いとおもいます。 

   講評   kan

 こんにちは、ちょびちゃん。さっそく作文にとりくんでくれてありがとう。今年もいっしょに楽しく書いていきましょうね。
 さて、「お父さん・お母さんと遊んだこと」というかだいでしたが、電話ではオセロをやったことをお話してくれましたね。そのときのお話をたいへんじょうずに作文にすることができましたよ。
 今回から勉強することになった題名の工夫も言うことなし。「お父さんをたおせ」なんて、いったいどんな作文なのかなあときょうみがわきますね。うまいです。そして、お父さんをオセロにさそう会話での書き出しもすばらしいです。いきいきとその場面がうかんできます。
 今回、先生がちょびちゃんをとてもほめたいところがあるんですよ。それは、顔の様子をくわしくあらわすことができた点。「にっこりして言いました」「聞いてなさそうな顔で」「きつねみたいな目でにらみつけました」など。かぞくみんなのせいかくまでも表現できるような気がしてきませんか? ちょびちゃんの作文のとってもいいところだからこれからもどんどんみがいていきましょうね。
 どうやらかぞくでいちばんオセロが強いのはお母さんのようですね。お母さんの兄弟はみんなオセロがとくいだったのでしょう。ここで聞いた話もじょうずにいれることができましたね。
 しばらくお母さんとチームを組んで勝つコツをぬすんでしまいましょう。きっとチョビちゃんひとりでお父さんをたおす日が来ますよ。
   
  

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