国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学校に行けば   ぴいち


「うー冷たいよー。だずげてー。」
学校へ行く道で、何度も言っていました。その日の朝はこの冬で初めて雪がふる一日前でした。マイナス三度だったそうです。でもその時はわかりませんでした。どうしてかというと、手と足の指と耳が冷たすぎて痛くて感じなかったからです。何度も何度も
「痛いよー。冷たいよー。」
ひとりごとを言ってまぎらわせていたら、妹に
「お姉ちゃん。何言っとんの。」
と言われてしまいました。学校が近くなってくると工事現場があって、そこに砂袋がたくさんつんでありました。それをたたいたらまるで石みたいにカチンコチンにかたくなっていました。砂袋の山が氷の山に見えて、そこに北極ぐまがいるような気がしました。この前テレビで「マイナス四十度」という字を見てしまったことがあります。だからマイナス三度で
「助けてー。」
なんて言っていたらもう歩いてなんかいられないと思いました。
「ああ。北極ぐまになりたい。」
そんな変な想像をしていると、水たまりに氷がはっていてツルリンとすべりそうになりました。でも班長さんは
「お!やった。氷や。スケートできるぞ。」
と、うれしそうにくつをすべらせていました。わたしもついまねしそうになったけどやめました。なぜかというと、この前妹がまねしてかんたんにしりもちをついていたからです。そしてわたしがまねすると妹もまねするからです。でも本当はまねしたくてちょとウズウズしました。その時私は
「いいな。」
とつぶやいていました。しばらくしてすぐ学校に着きました。私は
「教室に入ればあったかい。」
と思って、妹と班長さんに
「じゃあね。」
と言って、校門のところからダッシュしました。三階の教室についた時にはもう寒いのを忘れていました。

   講評   tama

 この冬は特別寒いようですね。でもぴいちちゃんの作文を読んで、「子どもは風の子」だなあ、先生もがんばらなくっちゃと思いました。(^^)

【題名の工夫】 寒い朝は、学校に行くのも大変だね。早く学校に着けばいいのに、という気持ちが題名から読み取れます。うまいね!

【前の話聞いた話】 冷たくて何も感じないほど寒い日だったんだね。読んでいるだけで寒さが伝わってきます。テレビでは「マイナス40度」という数字を見たんだね。これだけで十分寒くなるね。(笑)
 先生も、ニュースで大雪が降っている地域(ちいき)の様子を見ました。雪国の人たちはたいへんだね。

【たとえ・いろいろないった】 砂袋も凍って石みたいになっていたんだね。「そこに北極ぐまがいるよう」とは! 想像力が豊かですね。(^^)
 スケートのまねをしたくて「〜つぶやいていました」というところには、ぴいちちゃんの心がよくあらわれているね。

【自分だけが思ったこと】 寒い外を歩いてきて、あたたかい教室に入るとほっとしたでしょう。「寒いのを忘れていました」という結びから、安心したぴいちちゃんの顔が浮かんできました。


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