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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   私の登下校   えとわ

「行ってきます。」
と元気よく家を出て行くと、いつも祖母が見送ってくれます。父も同時に、車で仕事に出かけて行きます。父は、車から天皇陛下のように手を振って行きます。
 先日、途中で、工事中の障害物のあるところを、4年生の友達に、
「待ってえ。」
と叫びながら、走っている5年生の女の子がいました。そのとき、私の目の前で、まるでスケートの演技を失敗したように、滑って転んでしまいました。《表現》この日は、前の日に少し雨が降ったあとだったので、道路が凍っていたのです。幸いにもその女の子が障害物の前で止まったので、私はほっとしました。その5年生の女の子は、笑って立ち上がって4年生の友達と行ってしまいました。たぶん、その女の子は、痛かっただろうと思うけれど、恥ずかしかったから笑ってごまかしたのだと思います。私にもそんな経験があるからです。いつも走っている私は、この日は気をつけて歩いて行こうと思いました。《題材》
待ち合わせをしている友達のところまで行くと,
「おはよう。」
「おはよう。」
と言い交わします。また、友達の祖母にも、私は、
「おはようございます。」
とあいさつをします。私達は、横に並んでおしゃべりをしながら、1mちょっと位の細い道を通って学校に向かいます。ずっと前に、私は、
「見て、見て、白い月だよ。」
とあわてて話し出したことを思い出しました。友達は、
「初めて見た!朝に月が出るんだね。」
と驚いていました。実は、私も初めて見たのです。そして、私は、
「半月には、下弦と上弦の月があって、上弦の月は、夜の南の空に出て、下弦の月は、朝の西の空に出るんだよ。………。」
と研究発表をするようにいろいろ説明をしながら歩きました。友達は、
「すごいね。よく知っているね。」
とほめてくれました。2分もすると、裏門に着きました。あっという間なので、話の続きは教室までもっていくことが多いです。
実は私は、学校から自宅まで、5分位の登下校なので、とても楽です。遠い人は、30分位もかかるので大変だろうと思います。
帰りは、全校集団下校です。今、子ども達が不審者によって連れ去られたり殺されたりと物騒な世の中になり、私達の学校では、集団で帰ることになりました。今までは、好きな友達と下校していたけれど、今は6年生が先頭になって、同じ地区同士男女一緒に下校しています。1列に並んで帰るので、あまり楽しくありません。
 昔はきっとのんびりした下校だったと思うので、父に、子どもの頃の下校を聞いてみました。すると、父は、
「お父さんは、ごみを拾いながら帰ったものだ。」
と冗談を言って、本当のことを話してくれません。父は、本当だというけれど、うそに決まっています。たぶん、父はいたずらをしながら帰ったにちがいありません。次は、母に聞いてみると、
「男の子に追いかけられて田んぼに落ちたいやな思い出があるよ。」
と教えてくれました。母は、1km位歩いて登下校したそうです。ただただ歩いたことだけで、どのように登下校したか覚えていないそうです。
 登下校の仕方は、地域や学校によって違いがあると思いますが、安全に学校に通ったり家に帰ったりすることが大事だということには変わりありません。私は、自分の命を守るために、交通事故や不審者などに気をつけて登下校することにしたいと思います。お父さん、お母さんを悲しませないためにも。《主題》

   講評   sugi

 学校の行き帰りにも、思い出してみるといろいろなことがあるものだね。日常のちょっとしたことでも、書き方によってはおもしろい作文になるね。「先日、こんなことがありました。」と、具体的にできごとを説明したところがよかったよ。転んでしまった女の子の話、友だちに月の研究を説明しながら歩いたこと、お父さんやお母さんに昔の話を聞いたこと……。前の話、聞いた話をたっぷり入れて、にぎやかな作文になりました。
 お父さんやお母さんの子どものころは、今のように嫌な事件が連日報道されるようなこともなく、比較的のんびりした登下校だったのだろうね。朋代ちゃんが想像したように、お父さんはいっぱい道草をしながら帰ったのかもしれないなあ。先生も、小学生のころ、道草ばかりしていました。朋代ちゃんが聞いたらあきれてしまうようなこともしていたかも……。
 ところが、今は通学路をはずれて遊んだりしていると、危険だと叱られてしまう。安全第一であることは間違いないけれど、少しさみしい気もするね。地域の人が、お互いに顔をよく知ることや、近所の人同士挨拶をすること、そんな小さいことが子どもの安全を守るのかもしれないね。

段落がえをしたあと、一マス空いていないところがあるので、気をつけましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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