創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2126 今日212 合計7210
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   先輩と後輩   トノチュウ

人生の先輩は後輩に対してきちんとした批判をする義務がある。先輩はもっときちんと後輩を指導しなければいけない。
その方法としてまず第一に(複数の方法1)先輩となる人はそれなりの実力を身に付けておく事だ。まず先輩となるべき人が尊敬できない人では意味がない。先輩は後輩を指導し、後輩が先輩から技術を受け継ぐ。師匠と弟子の関係などが代表的な例であるがこれはどの方面でもいえる事である。そんなとき、先輩の実力が伴わなくては意
味がない。この文章を書いていて僕の学校の学園祭の校内装飾部を思い出した。よく夏休み、学園祭の準備でオブジェ(というか超巨大な張りぼて)を作っていると、よく来校者が見に来て、この家(←え)は誰が設計して組み立てたのですか?』とよく聞かれる。(二日に一回は聞かれる笑)そこで生徒だけで作ったときくと激しく驚かれる。実は僕が主設計氏だったりするが、われながら中学生と高校生だけ(僕の学校は中高一貫)でよくこれだけの物がつくれるものだと感心する。それもひとえに今はもう部を卒業した先輩方の指導のおかげである。僕は部に入って3年目で設計士を務めるに至ったが、それまでに大分と先輩のお世話になった。始めはノコギリをもてば木をきらずに指を切り、インパクトドライバの名前すら知らなかった僕をここまでに育ててくれたのには本当に感謝している。そういえば僕が道具を粗末にしたり、危ない使い方をしたりした時はひどく叱られた記憶がある。今は僕が後輩に教える側になっているが、尊敬される先輩になるべく努力しなければならない。
また、第二の方法(複数の方法2)としては、駄目な所はだめとしっかり教えておく事、ときには厳しく叱ることだ。してもいいこととしてはいけない事のめりはりをしっかりつけておかないと、それこそ無法地帯になってしまう。これを怠った例は学校の部活動などによくみられる。たまに『先輩と後輩の仲が非常に良い部』をみかける。僕の学校にもそんな部があり、後輩が先輩にタメ口を使ったりするのも普通らしい。確かにその部は見掛けは雰囲気の良い部に見える。しかし、実態はただの仲良し会でしかない。部活の実力は全くないしよく問題を起こす。
確かに、後輩が先輩に頼りすぎるとみずから考えなくなり、だらけてしまうおそれもある。しかしライオンは子を谷に突き落とすという。人間にもそれくらい思い切った叱り方が必要である。(ことわざの加工)

   講評   yama

 こんにちは。今回は要約を入れ忘れてしまったようですね。清書ならこのままでもいいのですが、普段の感想文ではきちんと入れるようにした方が勉強にもなりますよ!

<第一段落>要約がない分あまりにもコンパクトですね(笑)「先輩はもっときちんと後輩を指導しなければならない」という当為の主題を書いてくれました。
<第二段落>方法の一つ目は「先輩となる人はそれなりの実力を身につけておくことだ」としてくれました。学校の校内装飾部での体験実例をあげ、先輩のあるべき姿を書いてくれています。「道具を粗末にしたり、危ない使い方をしたときはひどく叱られた」なんてすばらしい先輩ですね。すべてをなあなあにしてしまわず、大事なところを後輩にきちんと伝えていっています。トノチュウくんも先輩となり今度は後輩に伝えていくんですね。
<第三段落>「ダメなところはだめとしっかり教えておくこと、ときには厳しくしかること」という二つめの方法です。先ほどの第二段落での最後の実例はこちらに使った方が文章的にもぴったりですね。先輩後輩の区別がない部については、そばで見ている人ならではの視点から問題点を指摘してくれています。
<第四段落>「後輩が先輩に頼りすぎると自ら考えなくなり、だらけてしまうおそれもある」と反対意見への理解をしめしてくれました。「先輩がしっかりしていると後輩はついていくだけになる」という主旨の文を挿入しないと少し唐突な印象がしますよ。ことわざの加工はむずかしいですが、もっと思い切って加工してみましょう。「後輩が道を踏み外した時には屋上から突き落とすつもりで(笑)、それくらいの思い切った叱り方が必要である」ぐらいでもいいのでは?最後にはもう一度当為の主題を書きましょう。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)