国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   世間での生活   ☆マリー☆

社会は個人から成立するものとされている。したがって実状は、社会の構造、運営、将来について責任をもつものとして意識し、行動していることになっている。しかしながら、このような意識は明治以降に輸入されたものであり、現実の日本の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる。一人の人間として行動している部分の方が多いのである。個人の性格にもよるが、世間の中で暮らすほうが、社会の中で暮らすよりも暮らしやすく、楽なのだ。日本の一人一人にそれぞれに広い狭いの差はあれ、世間がある。私は、世間というものにとらわれすぎるのはよくないと思う。
 その理由は第一に、個人の意見を持ちにくくなるからだ。私にも仲の良い4人グループがある。私はそこは、何でもいえるし、安心感がある。しかし、ある日突然うらぎられることがある。無視とか悪口で今はいろんなことができる。私もそういう悪口なのですっごく仲良くしていた子にうらぎられたことがあった。グループはそれなりに、一人ボスみたいなリーダーシップを取る子がいて、とっていなくてもさからえないような子がいる。いつなにをされるかわからなくて怖い。そんなことがあり、自分の意見がいえない。私の前のグループは3人いてあるボスみたいな子と私と2人とも仲の良いAちゃんがいた。私が、ボスみたいな子の意見の反対意見をいったらボスみたいな子がメールでAちゃんに「なんか私の意見ばっかり拒否するからいやや」と書いて送ってきたそうだ。私はそれを聞いて、とてもじゃないけど自分の意見をいえなくなった。
 もう一つの理由は、みんなと同じような視野しか物事を見られなくなってしまうからだ。朝日新聞のグループについての調査によると、10代後半の女の子の93%に学校などでグループがいます。それに対して「楽しい」と思う人が47%ですが、「きゅうくつ」と思う人が41%、「こわい」と思う人もけっこう多くて、39%、「排他的」が26%いました。グループは楽しいけどやっぱり、同時に窮屈だったり怖かったりと複雑になっている。心から楽しい!と思えないのは、世間も同じだ。
 確かに、仲間同士で助け合うことよいことだ。しかし「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言もあるように、世間にとらわれずに視野を広げ、自分の価値観をしっかり持つことが大事だ。

   講評   koni


今回の目標は、「●最低1000字頑張って1200字でしたが、よく頑張りましたね。

 第一段落の要約は、うまくまとめています。最後に「しかし、日本人には、自分たちが排他的な世間をつくっているという認識がほとんどない。」と入れるといいでしょう。
是非の主題は、明確にできましたね。

 第二段落では、一つ目の理由と体験実例を挙げることができました。前のグループの話は、具体的でいいですね。

 第三段落では、二つ目の理由とデータ実例を挙げることができました。グループの楽しさも怖さも実感しているということですね。ここで、さらに、なほちゃんの体験実例を書くといいでしょう。例「グループ内で、タッキーと翼のどちらが好きかという話になった。私は、『もちろんタッキー。』と自信満々でいうと、皆から『へえ??なんで??悪趣味・・・・・・』と猛攻撃を受けたのだ。話は盛り上がって楽しかったのだが、自分の好みを否定されたようで少しさみしかった。」
 
 第四段落では、反対意見の理解と名言の引用をして是非の主題でまとめることができました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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