国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   純粋な心を大切に!   まーたん

幼い子供があまりびっくりしないことでも、大人は同じことを見ているのにとってもびっくりすりことがある。それは、ありえない話だ。例えば、人間が宙に浮いたとしよう。幼い子供はそれを見ても、あまりびっくりしない。だが、大人はびっくり仰天する。なぜだろう?これは習慣の問題だ。幼い子供はまだ、この世界で何がありで何がありではないのか、まだ学んでいない。大人は人間が飛べないという事を、とっくに学んでいる。だから、こんなにも反応が違うのだ。人間は大人になるにつれ、重力の法則になっれこになるだけではない。世界そのものに慣れっこになってしまうのだ。人間は、子供のうちに、この世界に驚く能力を失ってしまうのだ。それによって、人間は、大切な何かを失う。〈要約〉
 私にも幼いころは「不思議」と、思ったのに、今の12歳になってからは、「当たり前」に変わってしまったことがある。私は小さいころ、そう3歳ぐらいの時、「雷様はお臍をとる。」と思って、雷が鳴るといつもお臍を隠していた。それに、「雨はなぜ降るのか」という事も不思議に思っていて、いろんな人に
「雨は何で降ってくるか分かる?」
などという事を聞いていた。そしてプールのコーチに、
「雷様のおしっこなんだよ」
と教えられたことも覚えている。だが、今はそんな事を思う「不思議」と思う気持ちも無くなってきたことに気が付いた。「当たり前」に変わってしまった。純粋な心ではなくなってきてしまったのかもしれない。そんな自分に気が付いた。幼い時は、まるで夜空に広がる、たくさんの星のようにキラキラと輝いていたような心だったのに、「不思議」と思う事が本当に最近無いのだ。「不思議」という事が無く、少しつまらなくなってきた。〈たとえ〉
 自分のことばかりではつまらないので、「世界の偉人」について調べてみる事にした。では、みんなも知っている地球も大きな磁石と考えた、「ギルバート」の事について書いてみよう。今からおよそ400年程前、イギリスの学者ウイリアム=ギルバートは、磁石について研究していたという。その研究をしていた時に、「磁石はなぜ、北を指すのだろう・・・?」と不思議に思ったらしい。そのころの時代の説は、「磁石は北の空の北極星に、引かれるから。」と言う説と、「北極に大きな磁石の山があり、それに引かれるから。」の2つの説があったらしい。だが、ギルバートにはどちらの説も信じられなかったそうだ。そのような事を考えている時、イギリスのもと船乗りのロバートノーマンという人が、方位磁針の北が少し下がる事を発見したらしい。その事をもとに、ギルバートは実験をして、地球は大きな磁石だという事がわかったそうだ。この事を調べてギルバートは、不思議という気持ちから、大きな発見へと変わっていく事が分かった。〈前の話聞いた話〉
 人間にとって成長していくという事は、いろんなことを学び、いろいろなことを分かるようになるが、「不思議」という気持ちをなくしてしまう事を知った。それは、悲しく淋しい事だと思う。いろいろな事が分かるようになる事は良い事だ。けれども、不思議という気持ちがなくなってしまうことは、良いことではない。だから、なくなってしまわない様に気をつけなくてはいけない。だが、どんな事に、気を付ければ良いのだろう?それはただ、純粋な心を大切にすれば良いのだと思う。方法は、それしかないと思う。油断大敵ということわざがあるように、気をゆるめると、純粋な心は消えていってしまうだろう。というよりも、物事をこれは当たり前、と簡単に済ませてはいけない、といった方が良いかもしれない。つまり、物事を馬鹿にしては、いけないのだ。だからこれから私は、純粋な心、素直な心、不思議という気持ちを大切にしようと思った。〈ことわざの引用〉〈一般化の主題〉

   講評   kira

 まーたん、こんにちは。またまた、お見事な作品です。「習慣」という言葉は、なにかいいこと、賢いことのように思っていたけれど「慣れっこ」になって感動できない事なんだと思うと、つまらないし怖いことの様に思えてきました。
 迷信だといって笑われようと、雷様にお臍をとられるといって腹巻をきていたことが素適に思えますね。でも、先生はあのピンクの腹巻がいやだったなあ。なんとかしてパスしたかった。寒い時にはかされる、毛糸のパンツと同じくらいかっこわるいと思ってました。小さいころに聞かされた不思議なお話は、本当はいろいろなヒントを私たちに出してくれているんだね。
 地球自体が大きな磁石だと発見したギルバートは、不思議に思う気持ちを強く持ち続けた人でしたね。人の話をすぐに「なるほど」と思ってしまう先生には、とてもできない偉業です。
 不思議に思う気持ちを持ち続ける秘訣として「油断大敵」ということわざを引用しました。いつも、きりりとまなざしを引き締めて、世界を見つめていかなくてはならないんだね。
  

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