創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物は考え様   いろす

 「私のサンタさんは・・・・」
クリスマスイヴ。誰もが、待ちに待った日だ。子供達は、両親からプレゼントをもらいサンタさんからもプレゼントをもらい。すべてが幸せでたまらない日。
 そんな日に、私は朝から「サンタさんに会うぞ」計画を練り、それを実行に移す準備をしていた。実は、一年に一度サンタさんとの手紙交換を私はしているのだが、そのサンタさんからの手紙が一週間ぐらい前に届いた。始めの内容は、いつもどおりサンタ村の話しなどなのだが、今年はさらに内容が増えて、サンタさんとの手紙交換が今年で最後ということがかいてあった。お先真っ暗とはこのことだとおもった。そりゃ、プレゼントがほしいからと言う理由もあったが、サンタが家宅侵入罪を犯してでもいいから、うちにきてくれないと言うのはなんとなく悲しい、いや、とっても嫌だと思った。考えてみてくれたまえ、サンタは煙突から入ったり、かぎを開けて入ってくるのだ。やはり、それは立派な家宅侵入罪だ。とはいえ、サンタを追い出す家はまず無いだろう。そして、警察などにつかまったなどの前例も無いはずだ。もしあったら、タイムスリップしてサンタの顔をのぞきこみたいくらいだ。
 去年、今年と同じ様にサンタを待とうとして、徹夜の覚悟で起きていた。すると、かすかに鈴のような音がするではないか!私の心は、天高く舞いあがった。サンタさんが来た。
「ねぇ、お父さん鈴の音がする!!」
自分も起き上がって、ついでにお父さんを起こす。
「うそぉー。」
「うそじゃないモン。」
お父さんは、不機嫌そうだがまんざらでもないようで、周りを見渡してからベットルームにあるラジオにめをとめた。それから、ラジオを少しいじくりまわす。とたんに、鈴の音が聞こえなくなった。ラジオの音・・・・・。私は、がっくりと肩を落とした。
「残念でした。」
チャンチャンというかんじで、すぐ布団にもぐりこむ父。もう、子供の夢大切にしてよ。心の中で文句を言いながら布団にもぐりこむ私。
次の瞬間、まぶたに光が差す。朝だった。その日、どんなに悔しかったろう?とにかく来年は、ぜったいサンタを・・・・。を言う気持ちがさらに高まったのだった。(前の話聞いた話)
 と言うわけで、今年はぜったいはずせなかった。こまったことにこの日、クリスマスパーティーが江ノ島のヨットハーバーであった。関係無ければいいのだが父はヨットハーバーにヨットを持っていたので、パーティーにビンゴと昼食目当てでいくことになった。昼食は、結構焼肉がおいしかったし、父はビンゴに当るしで損した感じは無かった。それどころか、得した気分だ。その頃には、私の「サンタさんに会うぞ」計画はすでに練り上げられていた。まず、枕元に画用紙とサインペンと置く。手紙も添えておくが、きずかれ無かったことがあったので、念のため持ち手が暗闇で光る懐中電灯を用意しておこう。
手紙には、私への大切な一言ととサインを画用紙に書いてほしいと催促したものだ。私の計画はまだある。徹夜だ。画用紙などの一言がきはもしものときだ。目的は、サンタにあうことにあるのだ。しかし、よっぽどの努力をしなくては徹夜は無理だろう。何か、刺激を与えないと・・・・。私は、父や母に計画をやる気満々で話した。これでどうだサンタさん!!
 夜。クリスマスプレゼントも山ほどもらって、頬がほってているのが分かる。さぁ、これからが勝負だ。画用紙や手紙・サインペンさらには懐中電灯まで抱えてベットルームに入る。すべて、をうまく配置して、頭の髪を止めるときに使うものを手に持ったまま布団に潜り込む、
「なんだ!?」
父は、やっとうとうとしてきたところにうるさく入ってきた私を見ながら不満そうにつぶやく。
「もう、寝るよ。」
さて、髪どめを何に使うか?昼間に考えた「刺激」を与えるものだ。これで、指や顔をつねるとかなり痛い。嫌でも、目がさめることだろう。こんな熱心に計画を練る自分に半ば驚きながらあお向けになる。横になって寝ると私はどうしても眠くなってしまう。だから、仰向きの方がいいだろう。転ばぬ先の杖だ。(ことわざの引用)どんなに、眠くなくても顔をつねって寝ることにしよう。
 いったい布団に潜ってから何時間たったろう?こうしてると、時間の感覚が鈍ってくる。少なくとも、二時間は経っているだろう。明日どんな顔になっているのか考えるだけで恐ろしい。まるで、山姥のようなかおになっているのだろうか?(たとえ)私は、今日で、できるかぎり夜更かしはさけようと心に誓った。
 刻一刻と、時間は無情に過ぎて行く。ついでに、まぶたも静々とおちてくる。
ゴソッ
おかしな音に、眠気が吹き飛んだ。寝返りを打つふりをして、音のしたほうへ振り返る。父だ。父が立っている。驚いたようすでこちらを見ている。すかさず、寝たふり。でも、頭の中は思考回路が完全にシャットアウトされた。ただ、鼓動だけが、ドクンドクンと調子を刻んでいる。お願い、プレゼント置かないでっ!枕元に気配を感じた瞬間。眠気vs私の戦いは終わりを告げた。私の負け。(ブッブー×)
 「サンタさん見た?」
母に聞かれる。
「うんん。見れなかった。」
さりげなく、悔しそうなこえを出して答える。
「ふうん。」
と父。父がサンタさんなんだ。考えれば考えるほどなきたくなってくる。今朝開けたプレゼントには、私のほしかった曲を聴く小型の機械。Iポット(字あってる?)それと・・・・、サンタさんの一言。小さい手紙に書いてあった。フランス語でかいてあった。なんとなく、私はフランス語だって分かった。メリークリスマスじゃなくてジュワイルノーエルだったし。サインは無くて、2005って。筆跡丸出し。2なんてほんとに似てる。徹夜なんてしなきゃ良かった。はぁ。
 数日後。私の後悔の念はすっかり消えていた。一時期ひとりで抱えこむのがつらっくて、母に相談しようかと、よっぽど悩んだけど、やっとのことで思いとどまった。今でも、サンタさんを信じてる。私とメール交換してるのは列記としたサンタさんだし。もしかしたら、サンタさんが私にくれるプレゼントを両親に送っただけかもしれないし。第一、サンタは赤としろの服を着てなきゃいけないわけ無いし。
私のサンタは、家宅侵入罪をしなくて、ソリ—に乗らなくて、パジャマなだけです。
 過去にとらわれるな。今を生きる。たとえ思い出すことがあっても、自分を苦しめるほどにはやら無い。これが私の鉄則になることだろう。(一般化の主題)
「私のサンタさんは・・・・父でーす!!!!」(書き出しの結び)

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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