国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ポイ捨て禁止令   梅好き

ポイ捨て禁止のポスターの前で平気にポイ捨てをする人々。一体どうしてなのだろう。でもこの頃、ようやくタバコのポイ捨てをする人が少なくなってきた気がする。吸い終わったタバコを、自分用のゴミ箱、名前はよく知らないが、小さなケースに入れている人を見ることが多くなったのだ。また禁煙しなければならない場所が増えたので、逆に喫煙できる場所に灰皿が設置され、タバコのポイ捨ては減少した。問題は、ゴミだ。ゴミのポイ捨ては一向に減らない。「手がすべっちゃった!」最近の子供達が道ばたにゴミをポイ捨てした後に、発した言葉だ。私は、ポイ捨ては絶対良くないと思う。
 その理由は第一に、ポイ捨てがまた次のポイ捨てを呼んでしまうからだ。何気なくやってしまうポイ捨て。でも、その一人の軽い気持ちが、みんなの心を誘惑してしまうのだ。面倒くさい、みんな捨てているし、ゴミ持ち歩くなんていやだ、そんな気持ちになってしまうのだ。あるお笑い芸人がこんなことを言ったらしい。「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」最近、更に増え続けている信号無視。一人が渡りだすと、それにつられて渡ってしまうのが、人間の心理らしい。これも、少し急いでいるから、待っている時間がもったいない、など、ほんの小さな気持ちから出てしまう行動なのだ。いけない行為は、何処の誰がやっていてもいけないのだ。重罪にはならないと言っても、やってはいけないことにかわりはない。そのことを、一人一人が重く心にとめていてほしいと願う。
 第二の理由は、ポイ捨ては地球環境に悪影響をもたらすからだ。日本の年間ゴミ排出量は五百二十万トン、東京ドーム百三十五杯分、というデータがある。想像できないくらいの量だ。ポイ捨てとは直接関係のないことかもしれないが、ここで少し考えてみよう。三つのRを知っているだろうか。リデュース、リユース、リサイクル。ゴミ削減のためのスローガンのようなものだ。特に、リユース。使い終わったものを、繰り返し使うという意味だ。昔の人は、今のように何でも捨てず、洋服だったら布で継ぎ接ぎをして着たりしていたのだ。最終的にゴミを減らすことができたら、自然とポイ捨てもなくなっていくと思う。それに、ゴミが道端に落ちていると不潔な感じになる。いつでもどこでも、清潔でいたいのであれば、絶対なくすべきだと、私は思う。
 確かに、誰でも汚いごみを持ち歩くのは嫌だし、鞄の中に入れておくのも気が引けるだろう。しかし、「問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。」という名言があるように、ほんの軽い気持ちでやってしまったポイ捨てが、知らない間にどんどん大問題として発展するかもしれない、ということを、しっかり認識してもらわなくてはならない。今の若者だけでなく、人間一人一人が自覚し、ゴミ削減とともに、ポイ捨てを無くすことができたらよいと思う。「ちりも積もれば山となる」このまま見過ごしていたら、間違いなくゴミ大国になってしまう日本を、一人一人の心と手で無くしていこう。

   講評   kira

 梅好きさん、こんにちは。やはり、力作。いい得点が出ました。ランキング入りしましたね。この調子で、頑張っていこう!


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