低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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豊満LIFE ミニまろ
人間にとっての、本当に豊かな環境とは、一体どのようなものであろう?おそらくまずみんなが思い浮かべることは、「お金がたくさんあること」「家が大きく広いこと」などといった、金銭的
に恵まれていることであろう。
確かにお金をたくさん持っていることは幸せなことだ。お金さえあれば、大きな家だって車だって買えるし、美味しいものが何でも食べられる。これ以上の幸せはない!……というくらい豊かな暮らしぶりである。世界を見渡してみれば、このような暮らしなどもっての他、ろくに食べ物にもありつけず、住む家までも失っている人たちもいるのだ。そんな生活を強いられた人生、お世辞にも「幸せな生活」とは呼べない。私たちからしたら絶対にアリエナイし、そんな苦しくつまらない人生を強いられてまで生きたいとは思えないだろう。このように、いつもと視点を換えてみると、私たちはますますお金のある生活に憧れるだろう。楽しく豊かな人生を送るためには、お金は必要条件なのである。
しかし、単にお金だけがあっても、楽しい人生を送ることができるとは限らない。やはり、きれいな緑や水といった自然がなくては人間のみならず全ての動物は健康に生きることができないし、他に考えなくてはならないのは、心の問題である。自分の周りにいる人たちが心の冷たい人ばかりだったら、もちろん友達もできないだろうし、自分自身の心も冷たくなっていくはずだ。そんなことで、幸せな人生を送ることができるだろうか。童話「ピノキオ」のピノキオも、つい様々な“誘惑”という名の心の悪魔に心を乗っ取られてしまうことがあったが、ゼペットさんや女神様の願いはまさしく「心の豊かな子になって人生を楽しんで欲しい」といったことだろう。心が豊かになることで、本当の人生の楽しさが見えてくるのだと思う。今の人生に満足していない人でも、心のスイッチを良いほうへ切り換えてみれば、人生が180度変わるはずだ。是非やってみよう。
このように、物の豊かさも心の豊かさも、どちらも人生において大切なものである。しかし何よりも大切なことは、そのような豊かな社会を、自分たちがこれから自分たちの手で作り上げていくことだ。「衣食足りて礼節を知る」ということわざがあるように、豊かな社会が出来上がって初めて、道徳心が高まり、真の礼儀を知ることができるかも知れない。それを手に入れるためにも、私たち人間の一人一人ががんばっていかなくてはならない。
講評 nara
ここ1か月ほどニュースの中心になっていた「ホリエモン」は、「お金で買えないものはない。人の心だって。」というような主旨のことを、いろいろな場所で言っていた。お金で買えるということは、数値化できるということ。この考え方に、痛快さを感じつつも、違うのではという思いもぬぐいきれない……それは豊かさが数値だけで計れるものではないからだろうね。何をもって豊かだとするか、それぞれの感じ方を受け容れる社会の懐の深さもまた、豊かさの指標になるのかもしれないな。
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