創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
学問 A.L
歴史を学ぶということは、要するに人間を絶えず再発見していくということに他ならない。日常生活の中で絶えず自分の学問を試してゆくことによって、学問がそれだ豊かに立体的になり、逆にまた自分の生活と行動とが原理的な一貫性を持ってくる。私は、今の学問は学問を目的として、社会とのかかわりが薄いのは問題だと思う。
その原因の一つは、学問の内容が細分化されて膨大となり、全体像がつかみづらくなったからである。
また、これまでの社会が経済発展のように目に見えるものを優先してきたからだ。そして、これからも続いていく可能性がある。例えば、政府は科学技術に関して今後50年でノーベル賞受賞者30人を目標にしていることである。確かに、ノーベル賞という指標は一般人にも分かりやすいが、あまりにも単純である。ノーベル賞は優秀な業績、研究者に対して与えられるが、受賞できなくても優秀な研究者は多い。一度に受賞できるのは3人まで(共同研究であっても)という規定があり、かつ生きていることが条件であるので、受賞できるのはごく一握りの人たちである。従って、運の要素もある。また、受賞対象となり得る分野も制限があり、日本が最先端を行く地震研究や、理論先行気味で検証には金と時間がかかる素粒子論や宇宙論の一部では、受賞は難しいだろう。
たしかに、学問は政治、社会的問題から保護されるべきで、核融合炉建設の日本の候補地が政治家によって那珂町から六ヶ所村に代えられるということがあったが、このようなことはあってはならない。しかし、「学問とは社会のためにある」というように学問が社会から離れてしまうのは問題だと思う。
講評 kira
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