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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   愛情or躾   えすく

 本質的な問題に、どんな点から気付くのか、そういうものが、どんな状況から出てくるのかというと、それも、その人の素質によるものだと思う。これはいろいろな要因が考えられる。小さいときからの物の考え方、家庭での躾、いろんな要素が複雑には入り組んでいるわけだ。子供が本能や感情で動くときに、早くから、親がきちんと、教育面で、子供の時間というものを躾として教えているわけだ。最初はわめこうが叫ぼうが、許してもらえられない。こうして、我慢することや、自分の立場を自覚します。そういう日常生活を通じて、どんなに親しくても、それぞれの立場があるということを、躾として、覚えていく。日々の小さな出来事で、何でもないようなことですけど、そういうことの積み重ねにより、将来の判断力の一端が育つと思う。それを育てることが、家庭内の本当の愛情といえる。この教育が大切だ。よく教育問題で、これからの学校教育の進路や個性化が文部省の教育審議会などで云々される。まず改革は親からやらないと効果が上がらない。親は本当の愛情とは何ぞやということを自覚する必要がある。母親は、子供には塾へ勉強に行け、次に何しろということがある。こうしたことが、一生懸命子供たちの事を考えながら、育てていると、親は思っている。ところが、子供の人間形成の大事な点は、人間的な愛情だ。本当の愛情は何なのかと、スキンシップで親子の会話や感性が生まれるようにしなければなりません。そういうところの形式が変わっているのに、本当の愛情に気がつかないのではないかと思う。親対子の愛情は古典的、本能的なものだから、経済的に貧しくても、暖かい家族的な愛情のある家というのは幸福だ。そこからいい人間性が育つ。ちゃんとした人物が出てくるのではないだろうか。子供の成長には家庭での愛情のある躾が大切だ。
 第一の理由は、子供は親から愛情のある根気強い躾によって善悪を判断する力を身に付けるからだ。だからいつも親が働いてて、親とぜんぜん話さないという子供はそういう躾が身についていないのだ。あと、兄弟がいるかいないかで全然違う。兄弟がいれば、ケンカなどをしたときでも「どのくらいやればこうなる」というのがわかるから、学校に行ってもそんなに友達に被害は加えないだろう。その中にも性格の悪いやつもいるが。中学校でも一人っ子のやつはよく人をいじめて先生に怒られている。
 第二の理由は、親からの愛情を受けなかった子供は、他人にも愛情を与えることができないからだ。1997年東海銀行の一ヶ月の小遣いの平均は幼稚園572円、小学生1109年、中学生2822円、高校生6687円だった。このお小遣いは、ちゃんと躾をしている人は多分少ないんだと思う。僕だって幼稚園なんか小遣いくれなかった。やっとくれたのが小6の時だったが、月300円。今中学になって1000円、平均以下だ。もっと増やしてほしい。
 確かに、子供にはそれぞれ持っている素質というものがあるだろう。しかし、、「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない。」という名言もあるように、親の愛情ある躾がなければ子供は立派な成長をつげることはできない。

   講評   nanako

【第一段落】要約は、全体のバランスから考えて250字くらいにまとめるようにしよう。まず、長文の中から大事だと思う文を三つか四つ選び、それらの文がうまくつながるように書いていくといいよ。そうすると、かなり短くすっきりとまとめられると思います。
 文末を常体(・・・だ。・・・だった。)にそろえるのを注意してね。
【第二段落】遼太郎君の考えるように、愛情ある躾には親との会話が大切な役割を果たすと言えそうだね。
 「子供は親から愛情のある根気強い躾によって善悪を判断する力を身に付けるからだ。」に続けて、「そのためには、子どもと親との会話がとても大切だと思う。ぼくの家でも・・・」のように書いていくとどうかな? 遼太郎君はお父さんお母さんとの会話の中で、どんなことを教えられた経験があるでしょう? それを具体的に書いてみよう。
【第三段落】このデータは、一つ目の理由のほうに使えそう。遼太郎君にとっては、不満いっぱいのお小遣いのようですが、これもまたご両親の考えがあってのことですね。どんな理由でこの額になっているのか、お父さんお母さんの考えを聞いて書いてみるといいね。
【第四段落】反対意見への理解と名言、よくできましたね。人間が正しい判断力を持って成長していくためにはいろいろなものが必要ですが、中でも、家庭での愛情に満ちた躾が何より大切なのですね。
成長をつげる→成長を遂(と)げる


初めての音読問題、よくがんばったね。来週もこの調子でね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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