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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   輝きの汗と青春の汗   さくらんぼ

 「ハッ、ハッ、ハッ、あぁ疲れた。あゆ疲れない?」と私は一緒に走っている友達に聞いた。すると
「疲れるぅ。もうやめたい。」と答えてくれた。 
 今、私は、学校の近くの川原を走っています。私の学校の陸上クラブでは、二学期ぐらいになると学校の外に出て走ります。たとえば私の学校は海に近い学校なので、海に走りにいったりもします。私にとってこの海に走りに行くクラブの時間はとても楽しく感じます。なぜかというと、ふだん長距離を走る場合は、もっと長い距離を走るため海を走る場合はとても短く感じるからです。私は、短距離は自分的にはとても好きなため、得意分野の中にも入れていますがはじめて長距離を走った時に苦しい思いをしたのでそれ以来長距離は同じ「走る」というものですが私の苦手なものになりました。 
 学校の外に走りに行く場合私が最も嫌いな場所が川原です。川原は、一周百三十メートルの校庭十周分とちょっとの距離があります。私は、以前クラブの時に校庭十周をどれぐらいの時間がかかるかを計ったときにそのつらさを味わいました。クラブの先生は、「自分の速さでいいからあせらずに走って。」と言っていましたが、周りをどうしても気にしてしまう私は、あせってしまいそして疲れへと変わっていきます。しかしこの川原を走る時だけは自分で毎回同じ目標、あせらず最後まで走りきると心に決めて走っているので、この時ばかりは周りを気にせず走ることができます。私は、いつも同学年の友達ととなりどうしに並んで走っています。以前その友だちと一緒に絶対にお互いに追い抜かさないで走ると約束したのですが、一度だけその約束を私が破られてしまい、もう一人一緒に約束していた友達と一緒に悪い言い方ですが、裏切り者と言っていました。そのせいか、裏切り者と私と一緒に言っていた友達が、川原を走る際に、私は疲れてしまって走るスピードが落ちてしまっていたのですが、もう一人の友達はまだ力がありあまっているように見えたので、私は、「先行っていいよ。今回は裏切っても裏切り者には入らないから。」といったところ、友達は、「本当?いいの?じゃあ。行くね。」と言いました。自分で言ったのだから仕方がないけれど、友達との距離が遠くなり、その背中がさびしさを物語っていました。
しかし友達が私を追い越していってからしばらくすると、友達は私のことを心配してくれたのか、私よりちょっと先の所で足を休め、私を待っていてくれていました。私は、大丈夫だよ先行ってということを友達に伝えましたが、友達は逆に私を迎えに来てくれてさらに手を握って一緒に走ろうと私を誘ってくれました。私は「いいの?侑と一緒だと遅くなちゃうよ」と答えると友達はニコニコとした顔をコクリと下に下げてくれました。私はこの瞬間友達の優しさ気づき友情だなあとつくづく思いました。そしてさらにこれが小学校での青春になったなぁと思います。これが青春の汗です。
 クラブは四年生から入ることができます。陸上クラブにも四年生はたくさんいます。
四年生から見たら私は先輩。かっこよく走る姿をお手本として見せなければなりませんが、
私がかっこよく見える時は、短距離で走っている時やリレーのアンカーでものすごい活躍ぶりを見せたときだけです。私はアンカーの時に、相手チームの人を抜かすのが大好きです。相手抜かしたときの快感を味わうために私はチームが負けている場合に限って、全力で走ります。そして相手チームの人を抜かしたときに限り、私は輝きを放っている太陽のような自分に生まれ変わります。これが輝きの汗です。
 今年は中学生。部活なども始まって、いっそういろんな場面で汗がかけると思います。
中学校の中では一番年下になってしまうけれど年下は年下なりに最年少としての汗をかきたいと思います。

   講評   kira

 さくらんぼちゃん、こんにちは。題名が爽快ですね。そうして作文の中で、その種明かしがされる趣向もおもしろいです。一緒に走ろうと待ってくれた友達との心の通いあいが「青春」、チームのために全力を出し切って勝利する「輝き」ですね。どちらの汗もすばらしい。走ることで手にする事ができるんだね。
 さて、今回から課題の挑戦項目に沿ってコメントしてみます。
●題材:前の話聞いた話
 作文の中にメインで書いていく出来事のほかに、また別の時の体験談や、人から聞いた話をいれると変化が出ます。さくらんぼちゃんは、走った体験を複数紹介できたので大成功!
●表現:たとえ
 「私は輝きを放っている太陽のような自分に生まれ変わります。」の部分が、すてきなたとえの表現になっていますね。
●主題:わかったこと 
 作文のさいごに体験を通じて得たものをまとめます。「いっそういろんな場面で汗がかけると思います。」という決意がこれにあたりますね。
●構成:書き出しの結び(まだ、説明していませんでしたね)
 作文のラストを、作文の書き出しのシーンにもどしてしめくくるという工夫です。今回の作品なら、もう一度友人と走っている自分の姿にもどしてみるとかっこいいね。
●表記:常体で書く
 作文では、文末を「です・ます」の敬体か「だ・である」の常体のどちらかに統一します。高学年なのでこれからは常体で書く練習をしていこう。 


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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