国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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鬼 のんのんいちご
(「鬼はー外、福はー内」)
二月三日。私とお母さんは、夜の、十二時ちょっと前に、節分だったことに気がついた。私は、なぜこんな大切な日を忘れてしまったんだろうと思った。いつもなら覚えているのに。
急いで、豆まきをした。これは、大変な騒動だった。
私が、幼稚園だった時、節分の日には、毎年教室に鬼がやって来る。そのときには、鬼が、「こないように、こないように」
とドアにヒイラギと魚の頭を貼っていた事を思い出した。けれども、鬼はやってくるのでいつもいつも、泣いていたことは、覚えている。これだけ、覚えているのだから、それだけ怖かったんだなと思った。
お母さんが、子どもだったころは、私のおじいちゃんが鬼の面を作ったのをかぶって、おじいちゃんに向かって、豆を投げていたそうだ。鬼役は、大変だろうになと思った。
題名にも書いてあるように、今年は「鬼なし節分」だった。だから、本当に鬼が出て行ったのかという感じがする。
わたしが、夜中にまで豆まきをしなければいけないと思っているのは、やらないと福が入ってこないような気がするからだ。
日本人にとって、節分とは、昔からある季節の境目を見分ける大切な行事だと思った。私にとっても、伝統行事になっていた。
講評 nanako
先生との初めての音読問題は、2問正解! なかなかよくがんばったね。この調子で、是非音読を続けていこうね。来週も楽しみにしているよ。
さて、今回はパソコン送信にチャレンジしてくれましたね。パソコン入力に慣れてきたら、こちらのほうが便利だと思います。時間があるときには、またチャレンジしてね。
【書き出しのむすび】書き出しのくふうができたね。「書き出しのむすび」というのは、書き出しを意識しながら、その書き出しをうまく使ってむすぶというものだよ。たとえば、「『鬼はー外、福はー内』来年は、この大切な伝統行事を忘れないでおこう。」のような感じで書けるよ。
2月3日の豆まきは、大変な騒動だったのだね。お母さんと二人の豆まきは、どんな豆まきだったのかなあ? 豆まきのようすを、お母さんとの会話などを入れながらくわしく書いていくと、さらにおもしろい作文になるよ。
【前の話・聞いた話】幼稚園の頃の豆まきのことを思い出して書くことができたね。怖がりだったのはらちゃんのことが、とてもよく伝わってきたよ。きっと今と同じように、とてもかわいらしい女の子だったのでしょうね。それにしても毎年泣いていたなんて、かわいそう・・・。でも、そんな経験も今となっては、なつかしい思い出だね。
お母さんに聞いた話も書けたね。話題が広がってとてもいいね。
のはらちゃんが、夜中にまで豆まきをしなければならないと思っている理由が、よくわかったよ。毎年やっていることをやらないのは、なんだか不安な気がするね。そのせいで、福が逃げてしまっては大変だものね。ちゃんと思い出してよかった!
【一般化の主題】大きくまとめることができました。のはらちゃんにとっても伝統行事になっている節分、昔の人の知恵や思いがたくさんつまっているものなのだね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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