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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   はっきりとした意志を   

日本人はよく『肝心なところをあいまいにする』と言われる。それは、私も実感している事で日本の政治家を見ていても『他国の政治家の意見に圧倒されやすくはっきりと自己主張をしていないなぁ』と思う。しかしこの風潮は日本ならではの『文化』の持つ特徴に影響されているからではないだろうか。日常生活の主要となっている言葉にもあらわれている。例えばスミマセン。これには何か相手に申し訳ないことをしてしまった謝罪とありがたいことをしてもらった感謝の二パターンがある。日本語にはおもしろいことに一つの言葉でたくさんのシチュエーションに利用できるものがある。これはいいことでもあり、悪いことでもある。ごまかすことが可能だということだ。自分の感情に自信がないため適当な言葉で感情を濁すことができる。そうしていくうちに日本人はその感情を濁すことに慣れ、自己主張をしなくなったのであろう。
だが、私は日本の文化を基にしながらも自分に自信を持った生き方をしていきたい。
そのためにはまず、失敗や批判を恐れないことが大切だ。自分の言いたい事をなぜ我慢してこらえる必要があるのだろうと思う。よい話にしろ悪い話にしろどっちにしろ自身で発見した貴重な意見なのだから恥ずかしがらずに自分に自信をもって生きていきたい。よく『失敗は誰しもがすることなんだから恐れないでやっていってほしい。』と聞く。確かに、私自身が当たり前に勘違いなどをするように誰しもが間違うことが多々ある。完璧な人間はこの世に決していないのだから無駄に恥ずかしがったり遠慮したりせずに自分の意見を素直に受け止め、それを自信にかえてどんどん自己主張していきたい。
 次に、積極的に海外の人と交流する中で日本文化の狭い枠にとらわれない考え方を身につけていく事が必要だ。私は、ある大会をきっかけとしALTの先生と多く関わったことがある。会話としての英語が成り立たない面が多々あったがそのきっかけを通して日本人は外国人よりも心の枠が狭いなと感じた。アメリカ人と日本人を比べても、アメリカ人は顔全体を使って自分の考えを示したりジェスチャーを交えたりして自分の意見を相手に伝えよう!とするが、日本人はそんな事なんかしない。日本人は思ったことを体で表現しようとするアメリカ人に比べ、頭の中で思いついたことを口に出す事すらできない。そんなわけだから他国の人に比べると自己主張する場面が日常の中に少なく、結局こころの枠の狭い人種となったのだろう。私はそんな風にはなりたくはない。自分の言いたいことは自分が一番分かっているのだから自分の口できちんと相手に伝えることはきわめて当たり前のことだと思う。心の枠が狭かったらせっかくの人生いつまでたってもつまらないままだ。
 確かに、それぞれの文化の個性を守ることは大切である。しかし、文化にとらわれすぎて大切な自分の意志を潰してしまうのはよくないと思う。先程も述べたように貴重な自身の意見に自信をもって生きていくことはすばらしいことなのだ。だから、『私は日本人ですよ、でも心の枠はどの国の人よりもすごく広いのよ』といえるような気持ちで意志をつたえていきたい。自分の言うことに自信をもたずに適当な言葉で濁してしまうことほどもったいないことはないのだ。

   講評   mako


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