国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   楽しいもんじゃやき   ちょび

「ほらほら、テーブルの上をかたづけて。」
お母さんが大きいホットプレートを持ちながら言いました。
「はいはい。」
私はお母さんに言われたとおりにテーブルの上をかたづけます。
「もしかしてもんじゃ。」
「そう。」
「やったあ。」
お母さんはホットプレートをあつくするために、ダイヤルを強にしました。
「ただいま。」
お父さんが帰ってきました。
「おかえり。今日はもんじゃやきだよ。」
「おお、もんじゃか。」
お父さんも顔をにこにこさせています。
「お父さん、さいしょはどてを作って、それからしるを少しずつ入れるんだよ。」
お母さんが注意しています。
「お母さんがやってくれよ。」
「もう、何にもできないんだから。」
お母さんがぶつぶつ言いながらしるを入れています。
「ああ。」
お母さんがもんじゃを見ながらさけびました。
「いっきに入れちゃった。へへへ。」
「どうもおかしいと思った。」
お父さんがわらっています。私もにがわらいしました。わらっているうちにどてがくずれて、しるがじわじわと出てきます。
「ああ。しるが出てる。」
お母さんがいそいでしるをもどしています。そのひょうじょうはまるでわるいことをしてもはんせいしていない子みたいです。お母さんが、どてをくずして、ぐとしるをまぜあわせてのばしていきました。
 一分くらいしてからみんなで食べはじめました。私はもんじゃをかきあつめて、自分せんようのもんじゃを作っています。それが終わると、おいしそうな所を取って食べます。
「なんで自分の前においたやつを食べないんだ。」
私の食べ方を見て、お父さんが言いました。
「これはもうちょっとやくの。」
私は自分の前のを食べて、おこげを食べました。
「もう食べおわっちゃった。」
からっぽのテッパンを見てつぶやきました。
「ねえねえ、お母さんてさ、初めてもんじゃやきを食べたのいつ。」
「ううん、十八才の時かな。お友達がおみやげに持って帰ってきてくれたんだよ。だけど、もうできているたれをビニールぶくろに入れて持ってきたから、ゲロっぽくて、あんまり食べるきがしなかったんだ。でもすすめられて食べてみたら、すごくおいしかったんだ。人間もそうだけど、見た目ではんだんしちゃいけないね。」
と、言っていました。
 この次は、おこのみやきが食べたいなと思いました。

   講評   kan

 こんにちは、ちょびちゃん。今回は楽しい夕食について書いてもらいました。えらんでくれたこんだてはもんじゃやき! ホットプレートを出して家族で和気あいあいと食べるもんじゃやきなんて、そうぞうしただけで心があったかくなりますね。楽しいふんいきが伝わってくるとてもよい作文になりました。
 まず、今回の作文でいちばんほめたいところ。それは、登場する人の様子をとてもくわしく書けたところです。項目の「いろいろな言った」がかんぺきにできました。そのおかげでお父さん、お母さん、それからちょびちゃんの性格までも伝えることができていますね。ちょびちゃんのお母さんがとってもチャーミングだということがわかってしまいました。「言いました」のかわりになる言葉について、さまざまに工夫をこらしてくれました。
  「おお、もんじゃか。」
   お父さんも顔をにこにこさせています。
  「もう食べおわっちゃった。」
   からっぽのテッパンを見てつぶやきました。
など、大変表情ゆたかですね。

 お母さんに聞いた話もなかなかきょうみ深いものですね。たしかにもんじゃやきは見た目が悪いけどおいしいです。お母さんがいうように、人を見た目で判断できないのと同じですよね。
   

★パソコン書きの場合、項目シールをはることができません。ですから、項目シールの代わりに
  <<たとえ>><<いろいろないった>>
ということわりがきを入れるようにしてください。その項目を書いてある近くに入れてくだされば結構です。




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