創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   myself   

 金髪の彼は、授業の間中、表情豊かに微笑しつつ頻繁に学生たちに語りかけていた。たいてい私はうつむいて、机の下で爪をいじったりしながらそれを聞いていた。それから十年以上が経った昨夏、女子大生の語学研修に同行してアイオワ州のある私大へ行った。だいたいすれ違うたびに見知らぬ人と挨拶を交わすという習慣からして私にはつらい。彼らは実に意識的な人々だった。笑うべきだと思うから笑うということだ。こういう国から来た人ならば、うつむくばかりでコミュニケーションの努力を怠った私には苛立ったはずだ。アメリカ人は、あんなに毎日一生懸命に生きていて疲れないのだろうか。私は人の意見に流されることなく、自分らしく生きたい。
 第一の方法は、人に対する気持ちを大切にすることだ。私は今年の夏休みに、委員会の活動として地区センターのお年寄りとの食事会に参加した。その内容は、参加を希望した生徒がグループに分かれ、ご飯を作り、それを一人暮らしのお年寄りと食べるというものだ。私は、どのように接したらいいか全くわからなかったので、とても不安だった。しかし「自分らしく、相手を思いやる」ということだけは心に持ちながら食事を始めた。すると緊張などほとんどせず、色んな人と笑顔で会話をすることができた。こういう心があると、自然と笑顔になれる。これを実感することができ、とても達成感がある貴重な体験をすることができたので、とても嬉しかった。
 そして第二の方法は、小さい頃からたくさんコミュニケーションをとることだ。徳川家康は、幼い頃から人質となって苦労をしたので、人情の機微というものがよくわかったと言われている。(伝記)友達に、小さい頃から英語を習っている子がいて、その子はとても人なつっこい笑顔の持ち主で、とても明るい。初対面の子と仲良くなることが上手く、人前に立って話すこともできる。こういった感じで、コミュニケーションの大切さを幼い頃から経験していれば、いつまでも人と上手く関わることができるのだと思う。特に英語はコミュニケーションには適していると私は考える。人と接することの大切を考える機会がもっと増えいくことを私は願っている。
 確かに、流されることで吸収することができるものはたくさんある。しかし『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。』という名言があるように、自分自身を信じることが何よりも大切なことである。「私」と同じ人間はこの世に存在しないのだから、自分の持っているものを誇れるように、胸をはって生きていきたい。今の時代は、足早に全てが通り過ぎていく。後の利益などを考えることに労力を使い、自分を磨くことができなくなっている。これではいけない。この世のもの全てが存在する意味をきちんと理解し、目の前を見据えて歩いていくことが、今は必要なのだ。「間違いじゃない」「誇れるように」これを忘れてはいけない。

   講評   miri

<第1段落>目に浮かぶような光景ですね。日本人の中にもアメリカ人のように難なく振舞える人も増えてきたのでしょうが、国民性として、まだまだこういうことはあるでしょう。
<第2段落>橙さんのすばらしいところは、いろいろな体験を通して、必ず何かを学び取っていることです。今回も大切なことを学んだようですね。
<第3段落>語学というのは、単に道具としての言語を学ぶということ以上に、異文化に接して理解し、コミュニケーションのしかたを学べますね。そう考えれば、「苦手な英語」「めんどうくさい英語」と思わずに学習できますね。
<第4段落>頼もしい意見が入り、全体を引き締めて終わることができました。たいへんよくできました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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