創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大切な命   ぴいち


「縁日の金魚は長生きしないよ。」
と、お母さんが言いました。でも、その時私は、
「たのむから!大事に育てる。」
と、一生懸命お願いしてやっと金魚を買ってもらえました。二匹の金魚の名前は、元気のいい方はミーちゃん、おとなしい方がルナちゃんです。お母さんと妹と私は大事に育てました。でもちょっとかわいそうに思う事が二つありました。一つは、金魚が家にいてくれてとってもうれしいんだけど、
「金魚ばちの水かえいやだな。」
と思ってしまったこと。二つ目は金魚ばちにさわるのが怖かった事です。なぜかというと、ミーちゃんが元気すぎて金魚ばちにゴンゴン当たるので本当に金魚を手でさわったみたいな気がするからです。でも二匹とも大分大きくなってお互いに遊ぶようになりました。時々せまい金魚ばちの中でジーっとしているので、妹達で金魚を楽しませようと変なおどりをしたり、バイオリンをひいてみたりしました。そうするとミーちゃんは特によくあばれたりしました。
 ある日、とても悲しい出来事がおこりました。なんと、おとなしいルナ
ちゃんが死んでしまったのです。元気なミーちゃんが泳いでいる波でルナ
ちゃんがゆれて、初めは死んでいるのに気付いてあげられませんでした。
「かわいそうなルナちゃん・・・。」
やっぱりお母さんが言った通りルナちゃんは長生きできませんでした。
「ごめんね。ルナちゃん。」
と、それぞれ何が悪かったのか反省しているとお母さんが、
「やっぱり子育てって大変ね。たまごっちみたいにやり直すことができんのよ。」
と、つぶやきました。私は意味が分からなくて、
「子育て?なんで?なんかうちのお母さんていやみじゃない?!」
と妹に言いたくなりました。
「お母さんは子育てに夢中かもしれないけど、金魚だって何だって地球にある命なんだから大事に思わないといけないんじゃないの?」
と思いました。でも、
「私達が金魚みたいじゃなくて金魚を私達みたいに大事に思ってたんだな。」
と後で考え直してあげました。

   講評   tama

 大切に育てていたミーちゃんとルナちゃんは、天国へ行ってしまったんだね。お別れはつらかったけれど、かわいがってあげたことや楽しかった思い出は、いつまでも残ることでしょう。小さな命を大切に思うぴいちちゃんの優しい気持ちが伝わってきたよ。

【題名の工夫】 小さくても命は尊(とうと)いものだと知っている、ぴいちちゃんらしい題名がつけられました。

【前の話聞いた話】 おどりを見せてあげたり、バイオリンをひいてあげたりしたんだね。手で触ることができない分、そうやってかわいがってあげるなんてなかなかできることではありません。(^^) きっと本当の姉妹のように思っていたんだろうね。

【たとえ・いろいろな言った】 「本当に手でさわったみたい」というところに、金魚たちと気持ちが通じているのが感じられたよ。「つぶやきました」からは、お母さんのしんみりした様子が伝わります。

【自分だけが思ったこと】えさをあげたり、水をかえたり、生き物のお世話をするのは大変なことだね。お母さんの言葉の意味もわかったよね。お母さんも同じように、小さな命を大切に見守っておられたのでしょうね。



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