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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私が本当に「日本」を身をもって(感)   セコイア

 私が本当に「日本」を身を持って発見したと思ったのは、戦後であった。ある日、偶然、上野の博物館で、はじめて縄文土器の異様な美にふれ、全身がふくれあがった。現代日本は、欧米の方ばかりに目を向け、すべての価値判断をあずけて己を空しくしている。しかし、その欧米の文化自体が壁にぶつかって、存在感を失いつつある。そのような風土よりも、この根本的な、ナマな生活感の中で、純粋な魂の共同体を作る方が正しいのではないか。西欧文化の系列と全く反対の出発点に立った、縄文文化やマヤ、インカ、北米インディアン・・・・一つながりの通じあい。この魂の風土というべきものを見きわめあい、再発見、再獲得し、ひらいて行くことが大事なのではないか。世界文化の運命のためにも。この日本文化の両方のきわどいバランスをとりながら進んで行きたい。(要約)
 確かに、周りに惑わされることなく、自分の信じた道を進んでいくことは大切だ。それは、人間が一人一人違う性質を持っているように、一人一人の生き方もそれぞれ全然違うからだ。一人一人がどういう所で生まれ、どのような環境にさらされ、どのような生き方をしてきたかを、全部知り尽くすということは当然無理である。自分自身にしか分からないことはけっこうある。また、周りの人の意見が100%合っているわけでもないだろう。だから、そういう時は、自分の意志で判断することが必要だ。(複数の意見一)(体験実例)
 しかし、周りの人の意見を取り入れることも、もちろん大切だ。自分の意見が100%合っているとは限らないからだ。昔話の「おいしいおかゆ」という話を聞いたことがあるだろうか。それは、こういう話である。昔、貧しいけれど気立てのよい女の子と、そのお母さんが住んでいた。ある日女の子は、森の中で不思議なおばあさんと会った。そして、小さな鍋をもらったのだった。しかし、それは普通の鍋ではなかった。その鍋に向かって「小鍋さん、煮ておくれ」と言うと、おかゆやご馳走などが出てくるのだった。また「小鍋さん、やめておくれ」と言えば、止まるのであった。ある日、女の子が出かけている間に、お母さんが「煮ておくれ」と言った。おかゆはどんどん出てきたが、お母さんは止める言葉を知らなかったのだ。女の子が帰ってきて、やっとおかゆが出るのが止まったということだ。もしお母さんが女の子の意見を聞かずに、自分でおかゆを止めようとしていたら、どうなっていただろうか。大慌てしているお母さんの頭の中には、いくら頑張って考えてもおかゆを止める言葉は浮かんで来なかっただろう。さらに、長い間考えていたら、思いつく前に、家がおかゆでつぶれてしまうかもしれない。人の意見をちゃんと聞く必要がある。(複数の意見二)(昔話の実例・長文実例)
 確かに、自分の信じた道を進むことも、周りの意見を取り入れることもどちらも大事だ。(反対意見への理解)しかし、「いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることをいかに両立させるということが大切だ。」という名言がある。(名言の引用)どちらがどれほど大事かということではなく、この二つを合わせ持つことが大事なのではないのか。そして、その二つを状況に合わせて使い分ければ良いと私は思う。(総合化の主題)

   講評   unagi

 <第1段落>著者の意見を把握した上で、正しく要約しています。ポイントをしっかり押さえていますね。
         
 <第2段落>意見①「我が道をゆく」:周囲に惑わされることなく自分の道を進むことを意見とした段落です。「それは、人間が・・・100%合っているわけでもないだろう。」の部分でその根拠を述べています。自分の言葉で丁寧に説明することができました。
 
 <第3段落>意見②「周囲の意見も大事」:昔話『おいしいおかゆ』を例に、周りの人の意見も聞くことが大切であると説く段落です。よく分からないものについては無理に自力で通そうとしない、ということですね。よくまとまっています。
                     
 <第4段落>総合化の主題「状況による使い分けを」:両者を持ち合わし、使い分けをしていくことを結論としました。名言もピタリと合っています。
             

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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