創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   節分に込められた気持ち   ミディ

 「鬼は外。福は内」
あちこちの家庭からそんな声が聞こえてくる気がする中、私の家でも豆まきをした。玄関を開け、鬼の逃げ道を作り威勢良くそして力いっぱい豆を投げ飛ばした。きっと今夜、悪い物は何処かへと逃げて行き福はそれぞれの場所へと向かって行くだろう。そして、我々に1年間の福を恵んでくれるだろう。(書き出しの工夫)
 我が家では毎年恒例の行事を立春の前日に行っている。暦の上での春が来る日の前の日、節分だ。豆をまいて家の中の悪を追い出したり、それぞれの年の方角を向いて恵方巻き食べたりしている。しかし、今年の豆まきは少々違ったところがあった。昔からの言い伝えでは豆をまくのは一家の主人か年男と決まっている。けれど私の家族の男といえば父しかいないのに、父はその日には早く帰って来られないと言う。仕方無しに年女の私が投げる事にした。母に男の様に大声で叫べばきっと福も鬼も年男と間違えてくれると言ったが、どうも半信半疑だったので普通に投げた。(ことわざ)そして、廊下に落ちている投げ終えた豆を今の歳に1つ加えた数私の年齢の場合は11なので12粒拾い食べた。そして、恵方巻きも包丁をいれずに最初の状態のままでかぶりついた。今年の恵方は南南東なのでその方角を向いてまるでピノキオの鼻のように長い太巻きを食べた。そして、恵方巻きも食べ終わり豆まきも終えたのできっと今年も善がやって来るだろう。そう願いながら節分を終えた。
 ほとんどの家での節分は私の家のように豆をまきそれを食べ、恵方巻きを食べると思う。けれどただ豆をまけば良いというわけでもないし、恵方巻きを食べる時の方角は何故毎年変わるかということも現代人はよく分かっていないだろう。昔は、豆は煎った大豆をその年の年男か一家の主人が
「鬼は外、福は内」
と言ってまくのが普通だったそうだ。また、万一生豆をまいて拾い忘れ、そのまま放っておいたものから芽が出ると良くない事がある、と言われているので必ず煎った豆を使っているそうだ。なお、恵方というのはその年に美しき歳徳神がいる方角なのだ。その時巻き寿司を使うのは「福を巻き込む」からで、「縁を切らないために包丁を入れない」ということで、まるごと食べることになったそうだ。ちなみに食べる時はその年の恵方を向いて無言で食べれば1年間良い事があると伝えられているらしい。最近、節分は2月3日に来ることが多いけれど(つまり立春が2月4日)、2日や4日になる年も来るらしい。この様に調べてみれば私たちが知らない事がまだまだあった。ただ、昔から言い伝えられているからと市販の豆をまき市販の恵方巻きを恵方を向いて食べていたかもしれない。
 現在はどこへ行っても病院も薬もある便利な時代になったと思う。しかし、過去は病院も無ければ薬も無い場所ばかりであった。だから、節分の日に今年は福が沢山自分の所へやって来ますようにと願いを込めて一家揃って豆まきをしていたのだろう。けれど、現代人は昔からそうなっているからとかやれば何か良い事が起きるのかとか豆を投げて面白いし食べられると面白み半分でやっている人が多いだろう。それに比べてはるか昔に生まれた人々は神を信じて行っていたのだろう、本当に健康でいたい事を願っていたのだろう。それが節分に込められた気持ちなのだから私たちも健康を願いやらなければいけないと分かった。
「鬼は外、福は内」
(書き出しの結び)

   講評   onopi

 第一段落の「書き出しの工夫」上手にできていると思います。第二段落では節分の行事を毎年どのように行っているかということと今年の節分について書くことができました。たとえを使いながらよく書けていると思います。(半信半疑)というのは四字熟語にあたります。辞書によっては慣用句として扱っているものもありますが、ことわざとはちがうようです。第三段落では節分について調べたことが書けましたね。最後の文は(もし調べなければそのまま〜)というようなことをつけ加えた方がわかりやすくなると思います。最後の段落で自分の考えやわかったことがまとめられました。文章の順番を工夫するとよりわかりやすくなる気がします。
 全体的に(〜だろう。)という表現が多いですね。他の同じ意味の言葉にかえるか、あるいは省けるところは省くということをするとさらによくなる気がします。
    

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