国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間と自然   テニス君

 私の家は自転車画やっと通れるくらいの路地に面している。この路地は舗装されてはおらず、人々は好んでこの道を通っていた。彼らはこの路地で地球のかけらを発見したのであろう。この道端に草むらが生えている風景を楽しんでいた私が仲間意識をもっていたおばあちゃんがいた。しかしある日私がきれいと感じたすみれをおばあちゃんは雑草として草むしりをしてしまった。人間とは矛盾した生き物である。数年たってこの路地は下水道工事によって姿を消してしまった。雑草のように生命力が強いと言う表現は誉め言葉として使われるが、雑草の花のようといわれても99%は怒ってしまう。しかし私は1%の部類に入る。
 リゾート地に行くと一見きれいに整えられた、自然を有効に活用していると思えるゴルフ場やテニス場が良くある。その場にいると広々と自然に囲まれて気持ちよくゴルフが出来るわけだから人は高いお金を出してプレーする。しかし、人は実際、その場所は無造作に木が生えていた山や雑木林であったらしい。身近な所でも目には見えない所で目先の合理性に捕われ、本来あるべき自然が排除されているのである。
 今の現代社会において、環境問題は数多くある。オゾン層破壊による地球温暖化もその一例だ。人間は便利さがもたらす豊かさを追求するがあまり自然のことを視野に入れなかった。その結果、確かに便利になった。自動車は今じゃ当たり前のように走っているし、電気もあたり前のように使える。けれどもその発展によって同時に二酸化炭素が発生し、またフロンガスによって地球温暖化も進んだ。これによって北極の氷が溶けて海面が上昇したり、急激な気温の変化で生態系のバランスも崩れたりしている。
 自然環境とは人間にとって不可欠な存在である。しかし人間は身勝手にも自然を支配しコントロールしようとしている。地球を大切にと言うフレーズをよく耳にするが、それは本当に自然を大切にしようとしているのか。僕は人間にとって生活できるよう自然を利用しようと言っているとしか考えられない。そうではなく、はるか昔のように人間は自然と共存していくことが求められているのだと思う。その為には人間は自然のことを常に身近なものとして第一に考えることが大切であると思う。

   講評   nane

 要約がうまい。この部分は、現在の社会の状況実例として書いてもいいよ。
 リゾート地のゴルフ場の話はいい実例。一見自然が残されているような印象を受けるけど、ゴルフ場というのは、単純な自然だから、その中で生き物が暮らすという形にはなりにくい。人間にとって見た目のいい自然ということなんだろうね。
 北極の氷の話など、社会的な話題もよく書けた。こういう自分の得意な理科の分野はデータなどを入れながらじっくり書き込んでいくといいよ。
 結びの意見もしっかり書けた。今回はまだ意見文の練習ではないけど、自分の意見を述べるときは、反対意見に対する理解も入れていくと説得力が増す。自然をコントロールすることのよい面も一言書いておこう。
 今日の文章は密度が濃かったので高得点。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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