創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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カマキリのふしぎ ピプリー
題名の工夫)カマキリのふしぎ発見
「実は、カマキリはねぇ、今年雪はこれくらいふるとわかるんだよ。雪がつもるよりも上に卵をうみつけるんだって。そのおかげでカマキリの子どもはみんなこごえ死なないんだよ。カマキリはまるで雪の天気予ほうしだね。そうだよねぇ。」
と、おばあちゃんがわたしに教えてくれました。
「うん。すごいよねぇ。カマキリって何で雪のことがわかるんだろう。」
と、わたしはぎ問を持ちました。カマキリはまるで雪つかいです。なぜかというと、カマキリは雪が何センチふる、何メートルふるなんてわかるから雪をあやつって、
「今年は何センチ雪積もれ。○○県は何メートルふれぇ。」
と、命れいしているような気がしました。
前、「ふきげんなジーン」というドラマでもカマキリは雪がどこまでふるかわかる、ということを主人公の女の人が言っていました。その、ドラマは動物や虫を育てている大学生たちで研究していて、調べたことを「発表」していたところでカマキリの話がありました。もし、カマキリが雪のことを考えないで卵をうみつけてしまったらカマキリの子どもがこごえ死んでしまいます。だから、カマキリは子ども好きで頭がいいということがわかりました。
カマキリは、オスとメスで交びして、オスはメスに卵の元をあげます。その前は、オスとメスは対決をしていました。 そのおかげで? メスは強いので、いくらオスがいかくしても、メスはオスをこうげきしました。だけど、メスはふせてオスはメスにのりました。これで、交びの始まりです。とちゅう、ハチやクモとかバッタをえさにしました。オスは食べず、メスばかりが食べています。わたしは、バッタとカマキリを育てていたので、両方とも見ていました。そうしたら、同じところがありました。カマキリもバッタも交びの時メスの方が下にいて、オスが上にいるのです。体もメスが大きく、オスが小さいのです。虫には、そういうとくちょうがある、と思いました。ずうっとカマキリの交びのかんさつをしてからねて、次の朝カマキリの虫かごをみると、オスはちょっとだけの羽と足しかのこっていませんでした。たぶん、わたしがねている時交びがやりおわって、食べてしまったのだと思います。水戸にすんでいるおばあちゃんは、前、
「カマキリはメスとオスが交びが終わるとメスがオスをたべてしまうんだよ。もし、おばあちゃんたちがかまきりだったら、おばあちゃんはおじいちゃんを食べちゃうってことだね。コワイね。」
と、話をしてくれました。おばあちゃんの言うとおりでした。
それから、毎日毎日、カマキリのえさ用の虫取りや、バッタのえさ用の草かえをしました。また、カマキリを毎日学校へ持っていくことになりました。そして、ついにおなかが大きくなってきて、学校でかごの中に入れておいて木に卵をうみつけたのです。休み時間だったので、みんなで卵のうみつけを見ました。すごかったです。バッタのほうも交びをしていて、ある時は三びきも重なっているのを見ました。そのあとは、バッタのメスが土の中に卵をうみつけました。バッタはたくさんいたので、卵のうみつけはたくさん見られました。しかし、卵をうむのは一回だけだと思っていたカマキリも二こめの卵をうみつけたのです。ほかの組の人たちや、理科の先生やたんにんの先生もびっくりしました。それから、カマキリもバッタも死んでしぜんに帰してやりました。虫の卵のうみ付け方や虫の考えがよくわかってよかったと思います。私も、虫みたいに頭を使いたいです。
講評 yuta
すばらしい観察ができましたね。カマキリのふしぎを、さまざまな角度から書くことができました。先生も勉強になりました。
カマキリは『まるで雪の天気予ほうし』。今年、雪国では雪がたくさんふりましたが、カマキリ予報は当たっていたのかな。人間の天気予報士は見事はずしていましたけどね。ピプリーさんは『カマキリはまるで雪つかい』だと思ったんだね。おもしろい想像です。
後半はカマキリの交尾の話で話題を広げてくれました。対決をしたらメスの方がだんぜん強いし、お構いなしにメスだけえさを食べてるし、最後には食べられてしまうなんて、オスは何ともお気の毒(^^;)。『おばあちゃんがおじいちゃんを食べちゃうってこと』と考えると……人間ではおそろしすぎますね。
それから毎日お世話をしながら学校でも観察したんだね。休み時間に卵を産みつけたとは、カマキリ母さんナイスです。お世話をしてくれているピプリーさんへのプレゼントかもしれないね。バッタの産みつけと比較(ひかく)できたのもよかったね。おどろきの連続でしたね。
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