低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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楽しくなければ楽しくしろ! PINPA
文化もパーソナリティーも多くの場合少しずつ変化し、時には大きく急速に変化しうるものだ。長年、文化のコードは一人一人個人の安全を求めるために作られてきた。しかし社会が次第に組織化されると、そこには社会の強者つまり権力者の辞めの欲望が支配的になるのは自然の成り行きだ。そのために無名の支配者は朝から晩まで私たち一人一人を直接・間接に支配し続けるのだ。今常識となっている私自身の欲していると思うことも幻想なのだ。しかし人間は規則を変える創造性という能力を持っているために、『交換価値』が変わり時代によって常識も変化するのだ。私たちはこれらの欲望を満たそうと日々努力するが、難しくなってくるとこれらに開放されればどんなに心が休まるだろうと思うことにもなる。だが自然の中で過ごしてみても流行の登山装備や水着など文化的なものを完全に拒んでしまうことはとうてい不可能であるといってよいだろう。
私は自分自身の価値観に沿って過ごすのは大切だと思う。
なぜなら人に流されて、本当の自分の意見を発せなくては幸せは手に入れられないからだ。自分の幸せは自分の手で掴み取らなければならない。
例えば私の学校の花形クラブ、硬式テニス部と剣道部。その中でも硬式テニス部の女子は全国大会にも行くほど強豪だ。私が1年の時には女子20人中7人が硬式テニス部で、他の13人の中にも少なくとも2,3人は初め硬式テニス部希望だった。これほど人気だった硬式テニス部だが入部をして、しばらくして部活を退部した人が何人かいるらしい。
このように周りの流れや人気度や部活の流行り、『エースを狙え!』などのドラマに影響されたなどという数個の理由と憧れにより入った硬式テニス部だが、退部した人にとっては本当は自分の価値観とは会わなかったということが良く分かる。
しかし自分の価値観を大切にするより、その時代の流れにのった価値観の行いも非常に大切だと思う。
なぜなら、あまりにも今の時代には合うことが無く非常過ぎると返って自分が恥ずかしい思いをしなくてはならないことがあるだろうからだ。
例えば昔話『鶴の恩返し』。これは貧しいおじいさんがわなにかかった鶴を見つけ、命を助けてあげた。このことから、その恩返しとして鶴は美しい少女に変わり家事を手伝い、毎晩自分の羽を1本ずつ抜いてキレイな布をこしらえおじいさんに恩を返したという話だ。
おじいさんの家は非常に貧しかった。そのため美しい少女が家事や機織は非常に年老りのおじいさんには嬉しく助かったことでしょう。しかし今の時代、いやそれ以降の時代で大活躍予想されているお手伝いロボット。もし、これがおじいさんに届けられたらどうだったでしょう。おじいさんはきっと独りでに話し、動くロボットに不気味さを感じるのではないだろうか。
このようにその時代にあったものを使う・行うというのは非常に大切なのだ。その時代にあったものは非常に人を活気付けるのだと思う。
けれども1番大切なのは時代にあっているか、あっていないかではない。自分の未来は自らの手で己の力で切り開いていくことが大切なのではないかと思う。『楽しくなければ人生じゃない!』という名言があるように人任せの自分の未来ではなく自分で自分の未来にしなくてはならないのだ。楽しくなければ楽しくすればいいのだ。
講評 mako
鶴の恩返しにロボットの発想はおもしろいね。
価値観は、時代や環境の影響から逃れられないのか、ということについては、よく語られるテーマなので、自分なりの考えを持っているといいですね。自分だけの価値観、オリジナルな個性の存在とも関わってくる問題です。
ふだん信じこんでいる価値観には、実は何の根拠もないなんてことはよくあります。美人の基準も命の重さも永遠に変わらないものなんてあるのでしょうか……。その中で今、自分は何を選択していくのかということがいつも問われているのね。
★権力者の求める欲望
★私の学校では硬式テニス部と剣道部が花形クラブである。
★はじめは周りの流れや人気度や部活の流行り、『エースを狙え!』などのドラマの影響や憧れに よって硬式テニス部を選んだ人たちも、やがて自分の価値観とのズレを感じるようになる。
★非常識すぎる、異常すぎる
★そのため美しい少女の家事や機織は非常に年寄りのおじいさんには嬉しく助かったことでしょう。
★大活躍が
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