国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   チョウチンアンコウ(感)   ひまわり

 イリシウムの先端には、エスカという丸いふくらみがあり、この部分が発光するのでチョウチンアンコウの名がある。ずっとさかのぼって、イタリアのナポリ水族館では、一八九九年に生きたダルマザメの発光がガラス越しに観察されている。深海魚が水族館で飼えないのは、それが深海に棲んでいるという事実よりも、深海に棲んでいるために皮膚や内臓が傷つきやすい、体がもろくてこわれやすい、環境の変化に弱いという理由の方が大きいようだ。だから水族館では一週間ももたないのだ。
 図鑑で調べたことで、チョウチンアンコウのオスはメスよりとても小さくてオスは大きな目と鋭い嗅覚でメスを探しメスに寄生して養分をもらう。私は初めてこれを見たときビックリした。オスがものすごく小さいからだ。
 リュウグウノツカイとは、全長8メートルになると言われている。世界中の熱帯および温帯の海に休息している。深海性魚類だが、荒天のときに沿岸に漂着する。リュウグウノツカイの生態はほとんど分かっていない。リュウグウノツカイは人魚のモデルではないかという人もいる。確かにある赤い鰭や銀白色の美しい体を見て、人魚を連想した人がいたとしても不思議はない。
 チョウチンアンコウのチョウチンは丸い形をしていると思ったけど実はちがかった。細長い形をしている。寒くて真っ暗な海底にすんでいて(水深数百メートル)太陽の光も届いてはいなかった。真っ暗なので大きな目、するどくて長い歯、体の3分の1くらいの大きなアゴがある。チョウチンの光でエサの魚をおびき寄せ、大きなアゴでおびき寄せた魚を食べてしまうのだ。まるで幽霊のようだ。でもほとんど海のそこなのでいつもお腹をすかせているのだ。
 深海魚というものは、いろいろな工夫がしてあって暗い中でも見えるように、特別な目を持つもの、自分から光を出して獲物を誘ったり、仲間とコミュニケーションをするもの、オスとメスが出会いにくいからメスにオスが寄生しているものなどだと分かった。    

   講評   nara

(ホントウハ、コンナニマルクアリマセン)
 長文の感想以前に、そもそもチョウチンアンコウとは・リュウグウノツカイとは……そういうところにひっかかってしまうね。しかし、たいていの人はわかったつもりで長文を読もうとする。ベッキーちゃんは、それぞれを自分で調べてみたのだね。これはとてもいいことだ。調べる中で「なるほど。」と思うこともあれば、「実は予想とは違っていた。」ということを発見したりもするのだね。そういう材料のひとつひとつが、作文の題材になるのだよ。
 深海魚はもちろん深海に住んでいるから、なかなか私たちの目にふれたり、研究したりするのは難しいのだね。長文の最後にも、「挑戦するのにふさわしい相手」と書いてあった。深海魚たちを研究することで、何が人間のプラスになると思う? その研究は深海魚たちにとってはプラスになるかな? 人間はすぐれた頭脳や技術を持っている。いろいろな研究も、人間やその相手にとってプラスになるように進めていけるといいね。
 チョウチンアンコウがいつもおなかをすかせていたり、オスとメスとの出会いが少なかったりというのが、なんだか人間みたいでおもしろいと思ったよ。こういうおもしろさが、興味の入り口になるのだろうね。
 ちがかった → ちがっていた
 少し難しい説明だけれど、「ちがう」という動詞を、「暗い(暗かった)」「明るい(明るかった)」などの形容詞のように活用させているのだね。関東地方の方言とも若者用語とも言われているよ。作文のような書き言葉では、「ちがかった」はさける方が好ましいね。
 「ひまわり」さんになっているよ。ペンネームの入れ間違いだな。

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