国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本のリンゴのような人間はNG!   サマー

 日本のリンゴほどルックスの良いリンゴは、この世界のどこを探してもないだろう。しかし、日本のリンゴ生産者はルックスばかり気にして、肝心な味の方はほったらかしにされてしまっている。それは、私たち消費者が見た目にこだわる伝統、日本人の美食愛がそうさせているのだ。問題なのは見栄えではなく、味なのだ…。
 リンゴ生産の過程にある袋かけという作業は、一つ一つ手作業で行われるが、それはリンゴの葉緑素の形成を抑え、袋を外した後に美しい色を着色するための作業であり、リンゴの味とは無縁の作業である。こうした作業は日本人の変な美意識のために行われ、かえって味を悪くするのである。小ぶりでも見栄えが悪くても味の良し悪しでリンゴを買う欧米人にたいして、日本人は贅沢なくせに不精だ! 《要約》
 日本には、ルックスだけ良いというものが沢山あるとこの前感じた。たとえば、タレントさんだ。私が最近日本の芸能人に対して評価が厳しくなったのも、ルックスだけのタレントさんがいたからだ。タレントさんの中にも有名な大学を卒業した優秀な人や、すごくかわいいわけでは無いが勉強のできるタレントさん、頭の回転の良いタレントさんが数多くいる。しかし、本の一握りのタレントさんは可愛くても本当におバカな人がいるのをみなさんはしっているだろうか?!
 私は去年、おばあちゃんとおじいちゃんの家に泊まったとき夜遅くまでテレビを見ていた…。チャンネルをぐるぐる回していたら、とある番組にとても可愛くて性格が明るく、芸達者なタレントさんが十人くらい出演していた。その番組はまだ始まったばかりで、司会の話を聞くとどうやら十人ほどいるタレントさんの能力テストをするようであった。第一回戦目は掛け算九九を一段十秒でとくという小学生レベルのテストだった。私も急いで紙に掛け算の問題を書き、同時にテストをしてみた。総合で満点が八十一点のテスト中私は…八十一点!しかし彼女たちの平均点は五十八,五点!!!私はこの番組を見て、まるで一瞬にして記憶を失った人のように固まってしまった。どんなにルックスがよくてももう少ししっかり、中身がよくなければ、可愛くなくても才能のあるタレントさんのほうがまだましだと思った。   《体験したこと》《たとえ》
 私の友達はお正月が近くなるとたまに新聞で宣伝している、『干支つきリンゴ』を自分の年、つまり酉年に買ってもらったそうだ。私も写真で見せてもらったが美しい赤に一部分皮が透明になって、鶏がリアルに描かれていた。そのリンゴは、リンゴの名産地の青森から送られてきたものだということで美味しかったでしょうと聞くと、友達は首を立てに振るどころか横に振ってまずいといった。その友達の家族はリンゴの半分も食べずに捨ててしまったそうである。こんなふうに、リンゴに絵を彫ってルックスを良くしても、タレントさん同様中身悪けりゃすべてだめなのだ!    《聞いた話》
 私は四年生まで面食いだったが、今は内容を重視するようにしている。それはきっと人間にとってとても必要な知識だと思う。どんな人も外見がカッコイイ、またはかわいいほうが好きになる。でも、一緒にいてその人が中味のある人間なのかしっかりと見なければ。それができる人こそ人間を見る目があるということだ。   《自分の意見》
 中身良ければすべてオッケー!中身悪けりゃすべてだめ!これは人を見るときの合言葉!  《結び》

   講評   kan

 こんにちは、サマーちゃん。見た目ばかりを重視する日本人の美意識について鋭い意見を述べてくれました。タレントさんの話題は常日頃先生も感じていたことをバッサリ斬ってくれたので大きく頷きながら読んでしまいました。(笑)今回もサマーちゃんの意見が冴えに冴えています。大好きな雑誌の最新号をわくわくしながらめくるときのように、サマーちゃんの作文が楽しみなこの頃です。
 今回も要約は文句なし。サマーちゃんらしい言葉で大変簡潔にまとめてくれました。
 似た話のひとつめに、りんご界同様人間の社会にもルックス重視の傾向があるということをタレントさんの一例をあげ説明してくれました。こうした中身の薄いタレントさんのタレント生命は長くはないでしょうね。しかし容姿を重視する傾向は芸能界ばかりではありません。特に女性は実力主義の世界にあっても容姿端麗なほうが話題になりますし、暗黙の了解として採用に容姿を考慮する職業、たとえばスチュワーデスや会社の受付なども存在しますね。女性の一人であるサマーちゃん、こういう社会をどう感じますか?
 お友達から聞いた話は、まさに長文の内容そのものですね。本場の青森りんご、さぞおいしいと思いきや想像を絶するまずさだったのですね。赤くツヤツヤ輝くりんごはとてもおいしそうに見えたでしょう。見た目と中身(味)の大きなギャップ。人間も食べものも見た目で判断したらいけないですね。
 さて、サマーちゃんは面食いを卒業し、中身重視になってきたとのこと。とてもよいことだと思います。表面だけでなく心を見ることが大切なのですよね。自分が表面のみで判断されたら悔しいものね。表面だけでは計り知れない奥深さを味わってこそ、人とのふれあいが生きてくるような気がします。
    
  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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